救急車に 寝かされ
     酸素を吸わされ


    私は 再び 母には笑顔で
     精一杯の 明るい 声がけを

     繰り返し


    救急車の中で
      立ち上がり  仁王立ち。

     母の身体を 擦りながら

      心は 天国に居る父に

    助けを 祈るショボーンえーん


    母の 姿
      母の辛い顔を 見ると


      私は 汗だくになり

      母の胸で  泣きたい思いに

      かられた……… 


    残酷過ぎる


      枯れ木の ごとく

      痩せて  小さく成った

    麗しく  立派な  我が母上


    本当に  ホームには
   
      もう  任せては
   おけない❢❢❢




   母との 深い愛  
       信頼


      が あれば


    無事に  退院出来た時には


    ホームと 決別して

    我  の身体が  悪化しようが



     母との絆が   強く真実ならば


      又  在宅介護で

     私の力で  母を守ろう❢❢❢



      頭の中で

      母との思い出が  走馬灯の

      ごとく    

    サイレンと 共に
  
       我の 脳裏を 360度


        独占する………


       救急隊員が 
       危ないので お座り下さい

      を リピートするが

    私の 胸中では   
       母との  過去   未来が

     交差する。


    もうすぐ 着く。


     母の頬を 撫ぜながら

      病院着くわ

        良く 頑張り
       凄いわ❢❢❢


    ホームから  病院は 遠距離だ。



    母の足を
      擦る


      熱が高いのに
        ソックスごと冷たいえーんあせる


   慌てて 私の両手で
      母の足をマッサージ


     私が 付いてる❢❢❢

      母には   大丈夫よ

      少しの 入院で治るわ
    
      必ず 約束するからね


    我は    ひたすら

      母の気力 が衰えるのが

        怖くて  悲しみで

      ガタガタ  知らずに


      身体が 揺れる位に

      懸命に 祈りながら

       母を  慕い

        私の 命と 交換しても


    母の辛さ  苦しみを


     早く  早く


    治して欲しく

      天国の父に    叫び続けた。




    サイレンが  途絶える


     病院到着………


     母は  リカバリールームに

     一人  運ばれてゆく……



      母は どんなにか

       心細く   苦しいだろう


     救急受付で
        私の  目はかすみ


      指先は   震える。



    我    しっかり❢❢❢


      しっかりするのだ。


     まず   濃い 缶コーヒーを

       一気に 飲まほし

    徹夜に   備える。




     嗚呼  神よ

      母の命を守りたまえ。


    天国の父よ

       必ず  必ず

      母上を   お救いください




    我    洗面室の冷水で


     頬を  叩いた。