つばさよつばさ
こちらは、ベトナムからの帰りの飛行機で、
ふと目を覚ますと目の前に飛び込んできた素晴らしい日の出の風景
29年間こんなにも美しい太陽のお出ましを知らずに生きてきた・・・
と、大げさですが何だかちょっと幸せな気分になりました
JALの機内には、「SKYWARD」という機内誌があります。
この機内誌の中に、「つばさよつばさ」 という浅田次郎さんの旅エッセイが連載されており、
何でもそれが単行本になって出版されていて面白いと友人maayaに薦められ購入しました。
これが本当に面白い
旅先作家に憧れていた浅田さんが、”旅”をキーワードにしたエッセイを40篇にわたり書いています。
軽妙な浅田節で、ちょっと笑いあり、爆笑あり、
でもそれだけではなく、日本という国の素晴らしさ、活字の大事さ、人と人との出会いなど、
ホロっとくるようなお話も沢山あります。
個人的には、「キャビアは怖い」「とっておきの料理」「ホーおじさん」などが印象的です。
また、海外旅行好きな私としては、胸に突き刺さるような重みのある内容だったのが、
2009年4月号のエッセイです。
以下、抜粋ご了承願います
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(前略)
そもそも正しい旅の手順といえば、生まれ育った土地から一歩ずつ遠くへと足を延ばすことであろう。
その常識がまず交通機関の発達によって覆され、さらには距離と運賃が必ずしも比例しない、という現象によって、ほとんど無意味になってしまった。こういう時代であるからこそ、私たちは旅という行為が人生にもたらす影響について、真摯に考えねばなるまい。
東京国立博物館には行ったことがないけれど、ルーブルやメトロポリタンには何度も行ったという若者はすでに多いであろう。京都知らずのパリ通も、私の知る限り大勢いる。けっこうなご時世だとも思うが、ナショナリズムなきインターナショナリズムは、本来ありうべきもない珍現象である。
海外旅行が徐々に開かれてゆく時代にめぐりあわせた私は、幸いにして旅の手順をたがえることがなかった。しかし、はなから外国が目の前にある若者たちが、その正当な順序に従うことは難しい。
つまりこれからは、何よりもまず日本の歴史と文化を従前にも増して彼らに授けなければ、さきの「珍現象」が「常識」となるふしぎな時代がやってくる。これは若者たちが考えるのではなく、社会が考える問題であろう。
そうこうつらつら思うに、英語を小学校から教えるなど笑止千万、限られた学習時間にそんなものを持ちこめば、まっさきに横牲となるのは国語の時間に決まっている。
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北海道に行ってみたい思いはあるけど、ついつい安いからと韓国やハワイに行ってしまう。。
まさにこの「珍現象」にはまっている私です
考えてみればもう人生の1/3も生きてきているのに、私は日本の何処に行ったかしら?
何を知っているのかしら?
東京、名古屋、和歌山、京都、大阪、福岡、沖縄・・・etc。
ナショナリズムを目指して、死ぬまでにより多くの日本を巡れたらいいなぁ
とりあえず今年の10月に島根県に行こうっと(笑)
この本、とってもオススメです



