鮮やかな稲を背に
信号待ちの女子高生。
片足は自転車のペダルに。
片手は腰に添えている。
その背中は語ってきた。
彼女の本質は狡猾で勇猛果敢な戦士であった。
みるからにおとなしく優しそうな銀縁メガネの青年。
口元に微かな笑みを湛えながら
姿勢よく画用紙に向かう。
紫の水彩絵具。
単色を筆の水加減だけで操る。
筆先をそっと画用紙に置いては
その様をうかがっている。
その彼に茶坊主をみた。
かれらはその瞬間、生活から切り離されていた。
生活に振り回されていない状態。
素の彼ら。おそらく。
だから本当の彼らがその性質が放たれていたのだと感じる。
生活は豊かな体験をするもの。
振り回されるものではない。
その認識をもって日々を過ごした時、
まわりの大切なひとに向けて発しているのはどんな自分であろうか。
その認識をもって日々を過ごした時、
まわりの大切なひとに何をみるのであろうか。
そんなことを思った。