ルイヴィトン美術館で開催中のロスコ展
素晴らしいです。
こんなに大規模な展示会は多分初めてではと言われています。
私はさほど現代美術に興味がなく、
夫に誘われるまで、それほど乗り気ではなかったのですが。
壁画のような大きな作品がたくさんあり、
モネと同じように、部屋全体を飾ることを目的として
描かれた作品が多いので、その場に身をおいてみたら
かなり感銘を受けました。
大きなホテルと契約して描き始めた作品も、
建物とイメージが合わず、結局ホテル(レストラン)へは
渡さずに、保管していたと言われる作品もありました。
(作家のこだわりを感じる話。)
部屋は薄暗く、それぞれの絵画には
窓というイメージの意図もあるそうです。
部屋を薄暗くして欲しいと、希望を出したのも
ロスコ自身だそうです。
世界中で、ロスコ作品は薄暗い部屋に飾られています。
窓・・・と、思いながら、見ていると、
作者の意図した沢山の色を使った窓を大勢の人が
じっと薄暗い部屋でそれぞれの思いで眺めている風景は、
美しいかったです。もしかすると、人物が前に立っていることも
想定して、描いたのでは・・・と、勝手に想像してみたり。
大きな作品が飾られた部屋がいくつもあり、
かなり疲れますが、とても面白かったです。
初期の作品はメトロや人物を描いています。
その頃から、色の変化に敏感で、
色の魔術師と言えるほど、多くの微妙な色を使っています。
こういう単純に見える作品を見ると、
ついつい自分でも描けそうな気になりますが。(→無理無理 笑)
それぞれの重ねていく色の具合、塗り方、
線の微妙なぼかし方、あらゆることが
ずば抜けているのだそうです。
ロスコの作品が見られるのは、日本では川村記念美術館、
そしてロンドンにもあるそうです。
でも、こんな大規模な展示会は
世界初?と言われているようで、
パリに来られる方、住んでいる方は是非。
4月2日までです。
すごく混むので
絶対予約必要です。
予約していれば、すぐに入れましたが、
それでも中は結構混んでいました。
セキュリティーチェック厳しいので、
水など液体は持ち込めません。
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