だいぶ日が長くなってきました。

 

でもまだまだ朝晩は冷えたりするので、

油断せず、コートは厚手。マフラーも持って。

 

 

今月は世界的ヴァイオリニストと話す機会が多い。

 

練習というのは、3回同じフレーズを繰り返して弾くなら

毎回違うことをやってみること。それが練習。

 

弓を持つ指の角度

腕の高さ

顎の位置

弓が弦に触る角度

弓の動きの速さと場所を変える

太い音を出すための動き

全部の音にビブラートをかける指の動き

フレージング

ルバートの仕方

ニュアンスを変える

速度を変える

 

ロマン派を演奏する時は、

普段他の時代の作品で禁止されていることをしなければいけない

2小説づつ毎回クレッシェンド・デクレッシェンドを大袈裟にしながら

毎回だんだん速くしたり、だんだん遅くしたりしながら盛り上げる

そのスタイルの違いをちゃんと理解していないと、なかなか形にならない

 

付点音符の16分音符(短い方)を長めに

ビブラートをかける

その長さとビブラートの回数を変えてみる

それで曲全体の表情が決まる

と言われても、もう慣れきっている弾き方で

何万回も弾いているから、その場で変えられない人が多い

 

何も変えずに弾くというのは、練習じゃない。

一度出来上がっている曲をアドバイスに従って弾き方を変える

というのは、できそうでなかなかできない。

もう癖になっていて、その弾き方で慣れているから。

 

(それこそ高校生の頃からさらっているコンチェルトなどほど

 悪い癖を抜くのは難しいのです。)

 

その状態から自分の殻を破って一つでも変えていく。

それが練習。

暗譜してコンサートに出せる状態の曲を

そこからどれだけよくしていけるかが勝負。

 

集中するというのは、間違ずに弾こうとすると

自分を閉じてしまう方向に硬く閉ざした集中になりがち。

 

外に自分を開いて、相手に向かう集中が演奏者のあるべき姿。

良いパフォーマンスとは、その集中の仕方が全て。

など、名言が目白押しだった。

 

ほぼ毎日のように1000人規模の演奏会で世界中で

演奏している人の話は、教育者としても本当に具体的で面白い。

 

 

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