「翻訳を翻訳すると、原語原文に近づく。」と言ったのは、
三島由紀夫だそう。

三島由紀夫は英語が堪能だったそうで、
自分で英語なら読むことができるから、
自分の作品が英語翻訳された時に、
この翻訳ならOK!と自分が判断したのだそうです。

確かに、翻訳って千差万別、どうとでも翻訳できちゃう部分もあって、
俳句などを翻訳する場合、100人が訳すと100通りになると
言われています。

だから彼は、「今後、自分の作品を別の原語に翻訳する時には、
この英語翻訳本から、別の原語に翻訳して下さい」と、
翻訳契約する出版社にお願いしてあったのだそうです。

英語から別の原語に翻訳されたら、
だんだん意味が遠くならないかしら?と思いますが。

三島由紀夫の考えでは、翻訳を翻訳すると、
原作に近づくのではと考えてのことだったそう。

確かに、英語からフランス語やイタリア語に訳す方が、
日本語から翻訳するよりは、その英語からはさほど遠くならない気がしますね。

村上春樹は、自分の初めての小説を書いた時、
いろいろ自分のスタイルを模索していて。
結局、はじめ自分の書いた文章があまり気に入らず。

試しに一度英語で小説を書いて。
それを日本語に翻訳してみたら、
独特の自分らしい文章になったのだそうです。

そしてあの彼のスタイルを確立したと、
エッセイに書いています。
海外で人気なのも、文体がどこか英語的で
翻訳語も読みやすい文章なのでしょうね。
一度読み始めると、やめられなくなるほど
物語に入ってしまうのは、フランス語でも同じと
みんな言っています。

この辺りの話を先日、パリで行われていた
翻訳家会議のようなイベントのためにパリに来ていた
プロの翻訳家の英語圏の方たちと編集者mと
話す機会があって、とても面白かったです。

1冊でも原語で理解して本を読んだり、
映画を見たりできると世界が広がります。

絶対に言わない表現もいっぱいありますからね。
翻訳できない言葉って沢山あるんですよね。

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