先日改めて仏語で読みなおしてみた、
サガンのデビュー作「悲しみよこんにちは」

これ、彼女が17歳だか18歳で書いたもの。
そう思って読むと、よく書けているなあ。と、思う。
だって、17歳だよ!子供だよ!(笑)

最後の最後に、タイトルそのものの言葉が出てくるという作りになっていることは
完全に忘れていたので、読み終わって、
「ほほ~っ!なるほど!こういう話だっけ」と、ちょっと感心した。
(読んだことあるはずなんだけど、完全に内容忘れていた。)

それにしても、全く、本当にひどい話ですけどね。(笑)
(文章とか、話の運び方は面白いけど、
 ちょっと嘘をついたり、
 人の気持ちを弄ぶような話なので。)

確か、彼女がこの小説を書き終わって、
出版された時に母親だか誰かが、
「どうしてまた、こんな突拍子もない話を思いついたの?」と言っていたそうだけど。

全くフランス人の17歳はませている。というか、本当に大人だと思う。
(いや、17歳はいびつだし、子供だけど、それでもある意味どこかが飛び抜けて大人だなと思う)
しかも、これ書かれたの50年くらい前でしょう。

その時代、センセーショナルにデビューしたわけだけれど、
本当になんというか、恋愛というものに対して誰もが
どこか、あっけらかんとしているというか。

ドロドロしていないというか・・・・。
すべては、個人の自由よね。という寛容さや絶対的な落ち着きみたいなのがある。
自分の感情を客観的に捉えているし。

「悲しみよこんにちは」だよ。
究極に悲しい暗くてどうしようもない真夜中に、一人きりで
このセリフが言えたら、すごいと言えばすごい高校生だ。



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