タモキシフェンは、閉経前のホルモン陽性乳がんでよくつかわれるお薬だけど、その作用についてはネットをみると誤解されているように思います。

 

例えば、がん細胞を死滅させるとか、エストロゲンを減らすとか。

 

ホルモン陽性乳がんでは、エストロゲン受容体があり、エストロゲンがエストロゲン受容体にクッツクことでがん細胞に増殖するシグナルを送ります。増殖しなさいという命令があれば、悪性度は高くなるよね。

 

大人しいと言われているけど、増殖シグナルが活性化すれば増殖のスピードが上がるから厄介ですね。

 

タモキシフェンはエストロゲン受容体にクッツクことで増殖シグナルの活性化を防ぐのでエストロゲンは減らないんです。

 

だから、がん細胞は大人しくはしているけど死滅するわけではないから、服用をやめると再発したりすることもあるんだなあ。

 

再発を予防するにはエストロゲン自体も減らさないと。だから肥満はよろしくありません。エストロゲンが増えるから。脂質代謝が悪いのもよくないです。だからといって。食事のみでダイエットすると体重は減っても筋肉が減っていて脂肪は変わらない場合があるからより太りやすい体質になり、リバンドします。筋肉も骨も減らさないように体重をコントロールしないといけません。

 

わたしは、HER2陽性だけど、ホルモンも陽性なのでずっと体重をコントロールしないといけないから大変だ。

 

アロマターゼ阻害剤ではエストロゲンが減るけどこちらは骨粗しょう症のリスクが上がるからずっと飲み続けられないしなあ。

 

再発は嫌だけど、骨折も嫌だし、なんか悶々としてきます。しかも何年たっても乳がんの場合初期から微小転移があると言われているので5年過ぎても再発の不安があるのは本当に憎らしい。

 

治ることを目標にしないで共存を目標にしようかな。

 

うん、多分そのほうが気持ち的には良いと思う。

 

好きなことして、美味しいもの食べて、運動して、人生を楽しみたいです。

 

こちらのサイトにタモキシフェンの作用について凄くわかりやすい記事がありました。

乳がん治療におけるタモキシフェンとCYP2D6活性の関係【図解で解説】|がんと生きるための道しるべ (survive-gastriccancer.com)

引用すると

上述したように、タモキシフェンがエストロゲンの働きを邪魔する働きは、イス取りゲームである。

つまり、イス(エストロゲン受容体)の数が決まっている場合、敵(エストロゲン)よりも味方(エンドキシフェンや4-OHタモキシフェン)の数が圧倒的に多ければ、イスを占拠できる確率はグッと高くなる。

タモキシフェンは1日1回、毎日服用するが、これはイス取りゲームに常に勝てるように一定量以上のエンドキシフェンや4-OHタモキシフェンを体内で維持するために服用していると言える。

引用終わり

 

この説明もあるように、タモキシフェンの作用はエストロゲンとの椅子取りゲームです。がん細胞のエストロゲン受容体が椅子と考えるとわかりやすいかな。

 

つまり、エストロゲンの数が多ければタモキシフェンの効果が減ると考えられます。椅子取りゲームに勝たないといけないから。エストロゲンの数のほうが圧倒的に多ければ、タモキシフェンは椅子取りゲームの勝負に負けてしまいます。

 

肥満、脂質代謝、コレステロールをコントロールできないと椅子取りゲームに負けるかもしれないんだよね。