今日は、4時に起床して息子と5時ぐらいにウォーキングをしました。
息子の調子が悪いです。
息子の頭の中には、絵を描いているときに嫌なことを言う声があります。
はじめはフラッシュバックかと思っていましたがどうも集合的無意識が浮かび上がるのではと考えています。
しかし、その声はこの3日ほど聞こえなくなったそうです。
それは、喜ばしいことと思うのですが、ずっと続いていた症状が消えるとき、喪失感というか、履きなれない靴を履くような違和感があり、不安があるそうです。
そのため調子が悪いのです。
シュールレアリスムで有名な画家サルバドール・ダリがこんなことを書いています。
私が起きるとき、バレリーナたちがわたしの脳をよぎった。私はそのイメージを持ち続けている間、それらが消えてしまう前に私はスケッチした。
私は幼少時代から、幻想を私の絵に使うことで、幻想との闘いに打ち勝ってきた。
私は、すべての人が正気であることの権利を持つのとまったく同様に、狂う権利を持つと信じている。無分別な思考やイメージを、分別ある方法
で理解することは不可能なのである。それらは、狂った視点から考察されるべきである。私はこれらの写真において、私の潜在意識下の心という覆いを通して見る個人的生活におけるいくつかの秘密を説明しようと試みてきた。
私は、この小説をガラに捧げる。彼女は私が執筆中ずっとそばについていてくれた。彼女は私の心の平静を保証するやさしい妖精であった。
私の疑惑や不安をかきたてる火中の魔人(サラマンドラ―)を追放し、私の確信の獅子に力を与えてくれた。
息子の頭の中の声はなぜ消えたのだろう。
村上春樹は、走ることが悪魔祓いと本に書いていたけど、ダリは妻のガラの存在が大切で魔人を追放すると書いています。
わたしの母は統合失調症で、兄は相貌失認です。兄は多分自閉症スペクトラムだと思います。
精神疾患を発症するリスクが高い遺伝子があると思っています。
わたしは、薬物療法を否定はしていません。薬を服用しないとコントロール不能になることもあり、それを放置するととんでもなく脳はダメージを受け認知は低下してしまい、慢性的に精神症状があり薬なしでは正気を保つことはできないと思っています。精神疾患を発症したときの薬物療法は大切です。適切な量の薬を服用することで回復します。しかし、脳は他の細胞と違い入れ替わりがなく、例外的に海馬、嗅覚の神経細胞が増えるので回復にも時間がかかります。
でも薬に頼りすぎるのもどうかと。
創造的な仕事、文学、芸術家は内なる狂気と闘いながら活動しています。
精神疾患があっても絶望しないでほしい。病人として人生を送るのかどうかは自分次第です。狂気も恐れることはないんです。そのことと向き合うこともできます。容易ではありませんが。