発達障害の困った症状を抑えすぎてしまうと、情熱や創造性も失ってしまうことがあります。

精神病であれば、もちろん薬は必要です。でもよくなっていても薬を飲み続けると、発達障害の優れたものも発揮されません。抑えられてしまうのです。

例えば、強迫性障害は本人、家族にとってやっかいな症状です。とくに不安が強いと確認行為、手を洗うことが止められないとか繰り返す行為があります。

強迫性障害では前部帯状回が過活動と言われています。過活動になるとドーパミンが増えて、ループするので無限ループに陥ってしまいます。

 

しかし、これが例えば研究、芸術などに向かうと、情熱、拘り、何度も反復するトレーニングする行為になりプラスになることがあります。

 

この衝動性が、プラスになるかマイナスになるかは、紙一重です。

 

トゥレット障害も前部帯状回が過活動と言われています。

 

オリヴァー・サックス博士の「火星の人類学者」にはトゥレット障害の外科医が登場しますが、こんなことを言っているんです。

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トゥレット障害の魅力的な面、こっけいな面、創造的な面を見ることはできますが、同時に暗黒の面でもある。それと一生闘っていかなければならないんです。

 

息子は、絵が描けなくなるので向精神薬は服用していません。漢方薬ぐらいなら頓服で飲みます。

 

娘は少量処方ですが、やはり薬が効いているのか、何も浮かばないようで文章が以前のように書けません。

しかし、回復するときに娘は漫画を描いていました。頭に浮かぶので残したいと思ったようです。

 

発達障害の創造性をプラスにするには、薬を減らして、自分でコントロールしなければ難しいです。

 

では、薬を減らすにはどうしたらよいのか?

 

それは、前頭葉を発達させることです。特に網膜の裏側の神経細胞は前部帯状回の興奮をコントロールするそうです。

この部位は美しい音楽、絵を鑑賞するときに神経細胞が発火します。

絵を描いたり、楽器を演奏することで発達するのではないかと思います。