脳にはニューロンとグリア細胞があって、ニューロンに栄養を送っているのはグリア細胞のアストロサイトです。
食事療法で、神経伝達物質(ドーパミン、セロトニンなど)のもとになる栄養素をとるとアストロサイトからニューロンに供給されるからシナプスの繋がりもよくなって脳の機能も改善されると思います。
大隅典子先生のブログにも「脳と栄養」について書かれています。
https://norikoosum.exblog.jp/18098180/
娘も食事療法で薬も断薬できてよくなったと思いましたが、視界が変わったことでまた不安定になりました。
視界が変わったことで他の部位の発達も促されてどんどん脳が変わっています。
落ちついていた聴覚過敏も酷くなりました。新たな試練が待っていたのです。
ドナ・ウイリアムズさんの本にも書いてあるけど
「自閉症の豊かな世界」P41
情報処理を混乱させている健康問題が管理され、また取り除かれたら、あらゆるレベルの機能が何らかの向上を示すことが多い。ただし発達の新たな段階に入ると新しい問題が生じることがある。より高いレベルの可能性に到達する道のりは、往々にして段階的でゆるやかなものである。
発達障害では、シナプスの動態が不安定な人がいて、そういう人は思春期から青年期にかけてシナプスが作られては壊れることが続くので精神病になるリスクがあると思います。
特に、思春期以降性ホルモンの関係で辺緑系が興奮しやすいです。イライラしたり、衝動性が強くなり攻撃が他者に自己に向かうことがあります。リストカットとか自傷行為がある人もいます。
そういう人はその時期を乗り越えるために薬物療法が必要かもしれません。
息子は何とかサプリメント、漢方薬で落ちついていますが、外の刺激が強いと悪化してしまいます。
シナプスの動態が不安定な人は、強迫性障害にみえたり、統合失調症にみえたり、双極性障害にみえたり、脳が変容しやすくて診断名も変わるかもしれません。
自閉症スペクトラムには症状の軽い人もいれば症状が重くて薬物療法が必要な人もいます。
でもシナプスの動態が不安定な人は創造性が豊かな人が多いからこの時期を乗り越えて才能を開花させてほしいと思います。
それからあるブログの神経発達障害だから脳の機能障害ではないってどういう理屈で言っているのかわかりません。
神経疾患は「脳という臓器や神経細胞の異常があきらかになっている病気」で精神疾患は「脳や神経の異常が明らかになっていない、心の病気」ですがそれまでの技術では原因が見つからなかった病気なので検査の精度があがり原因がわかれば神経疾患、精神疾患の区別はなくなります。いずれ「脳の疾患」として一つに統合されるそうです。
「つながる脳科学」P248の分類表の脳の病
おもな精神疾患のなかに神経発達障害と書かれています。