母は私が9歳の時に統合失調症を発病しました。それまで、いろいろ問題行動がありましたがまさか精神病になるなんて思っていなかったようです。

 

急性期に母がトイレに籠ったことがあります。そのときわたしは父に頼まれて母にドアを開けるように言葉をかけました。

 

そのとき母は、一瞬でしたが正気に返ったような気がしました。情動、強い感情がシナプスの別の経路をつかい正常な認知になったと思います。相貌失認(顔の区別ができない)でも情動が強く結びつくと顔の区別ができるようです。

 

映画「レナードの朝」にも感動的なシーンがあります。

 

身体が思うように動かなくて、勝手に手足が動いてしまうレナードが思いを寄せている女性とダンスをするとき、身体の動きが正常になるんです。

 

心に寄りそうこと、愛の力って凄いなあと思います。奇跡を起こすんです。ほんの短い時間ですが、繋がりが強くなれば変わるかもしれません。