脳はコンピューターとは違い、外部からの情報がなくても活動をします。これを自発活動というそうです。
例えば目が見えない、視力を失うと、何も見えなくなるのでしょうか?
失明しても豊かな世界を持っている人たちがいます。
オリヴァー・サックス博士の「心の視力」からの引用です。
P274
視覚障害者に登録されてから約一年後、人の顔がどう見えるかについて、幻覚のような強いイメージがわくようになった。・・・・・部屋のなかで誰かと一緒にすわり、相手のほうに自分の顔を向けて、その人の言うことに耳を傾けている。すると突然、まるでテレビを見ているかのように鮮明な絵が頭にぱっと浮かぶ。
このような目で見ているのではないけど、見えることを視覚心像といいます。
息子はこの視覚心像が強くて、日常的にいろいろなものをみています。だから、学校では情報が多すぎて人の言葉から、鮮明な映像がみえるので会話に集中できなくて、授業で先生の話が聞けません。聞こうとしないように見られますが聞くことに集中することが難しいのです。
でも興味のある話なら聞く事ができるんですね。自分勝手な脳?でコントロールが難しいんです。
私の場合、自分の思い浮かべたいことを映像化して頭に描くのですが、息子の場合、意識がのぼる?不意に上るので映像を選択していないんです。自分の意志と関係なく浮かぶから困るんです。
この視覚心像は脳がダメージを受けて強くなるのかな?息子は産まれるときなかなか出てこなくて、羊水を飲んで顔色も紫色でした。
人の脳はまず、右脳が発達して、左脳はその後に発達するそうですが、出産のとき傷でもできたのかな?