立体視のない世界ではどんなふうに見えるのでしょう。
「心の視力」にはどんな風に物が見えるか詳細に書かれています。
鏡に映る自分の影は、鏡の向こうにあるようには見えない。鏡の表面と同じ面にあるように見える。鏡のなかで服に汚れが見えるので払い落とそうとするが、それは鏡自体の表面上の汚れであることに気づく。(P217)
また、立体視を獲得した女性スーさんは
以前は「平たい」花や「しぼんでいる」花だったものが「とても生き生きとして膨らんで」見える。(P159)
葉っぱがただ重なりあっているのではない。葉と葉のあいだの「空間」がみえる。(P152)
また、立体視覚の強化、喪失は偏頭痛の前兆やある種の薬で一時的に起こることがあるそうです。
ここで少し気になっていることは息子は花をきれいだと思ったことがないことです。
息子は正常な立体視覚ではないのかなあ?確かに絵を見ると遠近感、空気感、奥行きは感じますが、もしかしたら別の部位(頭頂葉)が補っているのかもしれないと思いました。
漫画家でも画力は高いのに花が造形にみえて、生き生きしていない人がいます。その人の絵は確かに上手いですが、空間を描くことはあまり得意に見えません。
ルイス・キャロルも花が美しいと思ったことがないようです。
息子も視覚野が十分、発達していないのかも。今後、うまく繋がるといいなあ。
また、視界が損なうと、視覚心像が高まる人もいるようです。
鏡ですが、娘は長いこと鏡で自分の姿をみることが苦手でした。でも最近はよくみています。これは物が立体的に見えるようになったから変化したのかも?
鏡の表面と同じ面にあるように見える。
こんな感覚だったらとても怖い思います。