理想論だっていいじゃない! | 上岡真里江のまりえない話

上岡真里江のまりえない話

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Que tal?



今日、練習後に某選手と雑談をしていた時のお話です。
いつの間にかアツいサッカートークになり、その選手がおっしゃったんですよ。

「僕たちが勝たなきゃいけないのは、浦和レッズでもFC東京でもないんですよ。『東京ディズニーランド』なんですよ!!」


話しの流れを少し説明すると、私がスペイン・バルセロナに行かせていただいていた時、地元のエスパニョールサポーターが、「バルサのサッカーは“オペラ”を観てるみたいだ」と表現してた、って話からの流れです。
ま、そのペリコ(エスパニョールサポ)の場合は、「だから(スタジアムの雰囲気が)静かでつまらない」ってことが言いたい、皮肉の表現だったのですが、それを聞い某選手はおっしゃいました。

「本当にその通りだと思います。お客さんがチケットを買って観に来てくれるってことは、ディズニーランドやオペラ、美術館、ライブなどにお金を払って観に行くのと同じような感動や喜び、楽しみを、サッカーに期待してるってこと。あの“ピッチ”は、いってみれば“キャンバス”。そこでプレーしている選手が、どんな画を描くかを、お客さんは観に来ている。立つ選手は、その責任を常に感じてプレーしなければいけない」


こちらこそ、「本当にその通りだと思います」返しですよ!
素晴らしいですよね。こういう考え方。
これだけのプライドと責任感をもってプレーしている選手って、Jリーグにどれだけいるんだろうか?と、ふと考えてしまった。

その選手は、続けました。
「だから、ヴェルディは、内容にこだわらなきゃいけない。もちろん、もちろん結果は絶対に大事です。でも、チケットを買ってくれた人や、育成に通う子供たちに『また見たい』って思ってもらえるサッカーを、ヴェルディは求め続けなきゃいけないと思う」


「もちろん、それを“理想論”だとか“キレイごと”とかいう人はいっぱいいる。というか、そういう人の方が多い。でも、夢や理想がなきゃ、何も楽しくない」


わたくし。
この考え方、大好き。


大小の差はあるにせよ、こういう想い、プライドをもった選手が、実はたくさんいるのが東京ヴェルディというチーム。
結果が結果だから、何の説得力もなくなっちゃっているのがものすごく残念すぎるけど。
でも、五輪聖火の種火のように、どこかでは必ずその炎は受け継がれている。


富樫剛一監督も、もちろん、その一人だと思う。
「理想」だけじゃ勝てないし、クラブとして成り立たないけど、「理想」がないと、クラブの未来はないと、私は思う。
それは、人生と同じなんじゃないかなぁ。
私も、完全に「夢」を優先させる派なので、「甘ちゃん」だと、自分で自分に苛立つことも多々ある。
でも、「理想」を大事に思うからこそ、ヴェルディというチームの担当をさせていただけて、改めて嬉しいなと思いました。
こういう“理想”がはっきりと見えている方々が、身を粉にして「クラブのために」「チームのために」「選手のために」と奮闘しているチームの今後って、決して暗くはないでしょう!?



個人的な環境だから付け加えて言うと、これって、西武ライオンズも同じだと思う。
「常勝」といわれたチームの、史上初ともいえる低迷。
どんなに勝てない時も、常に一万人を超えるファンが毎試合観に来続けてくれていました。
それだけ多くの人が、ライオンズが「キャンバス」に描く画に期待して、お金を払って観に来てくれいてる。
そのファンの方々を、絶対にがっかりさせてはいけないと思います。
そんな、プライドと責任感をもった選手が、どんどん増えていっていただきたい。


東京Vも西武ライオンズも、若い選手主体のチーム。
そして、栄華を極め、重んじるべき歴史と伝統がしっかりとあるビッグクラブ。
共通点が、あまりにも多いよね。


でも、長い歴史、こんな時期も、あって当然だと思う。
大事なのは、この苦境をいかに次につなげるかですよね。
そんなことも、みなさんは重々、重々承知だと思います。



東京ヴェルディ
西武ライオンズ

どちらも、日々、私に多くの学びと喜びを与えてくれる、本当に本当に大事な存在です。
このご縁に、ただただ感謝してやみません。
彼らのために、私が貢献できることは、極々少ないでしょうが、わずかでも、何かしらで恩返しをできればと心から思っています。



なんて、某選手との雑談から思い至ってみました。


さーて。原稿やらなー。


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