おはら祭りの記事(2010年ごろ)



相変わらず実家の猫はお内裏さまの席をハックしています。 

姉が生まれたときに祖母が贈ったものなので、30年ほど飾ってます。


そこ他の人の席だから…笑




今週は祖母の一周忌でした。 

朝に訃報を聞き、上司に電話して休みを取り、

急いで当日の飛行機をとって帰省。

 姉が「食べれるわけないじゃん(泣)」

とグズグズしてる横で 

「一周回ってなんか逆に食えるわ」と

ふく福のうどんをちゅるちゅるすすってました。






色々終えて実家に帰り、やっと寝れるぞというときに 

寝床の周りを囲っているひな人形たちの目線が気になって眠れず

母め、狂った飾り方しやがって…と思いながら

深夜に1人で人形を片付けたのをよく覚えてます。



祖母は私が大学卒業と同時に上京した頃に

90を超え、わかりやすく衰えてしまい

いよいよかなと思ってしまうことも多く

なるべく長い休みを取って帰省するようにしてました。


ちょくちょく私をイトコと間違えますし、 

記憶もいい加減ですし、 

電話は一方的に切りますし、 

すぐヒスってイヤイヤ期になりますし、 

吐き気があって食欲のない姉にうどん作って食え食え言ってましたし、

ド派手なヤンキーが好きなのにイトコが金髪にしたらブチギれてましたし(理不尽)、

わがままばかり言って母に叱られたら子どもみたいにしょんぼりしてて、

よりによって最後に会ったときには 

「あんたは暗い色の服ばかり着てるね。若いんだから明るい服を着なさい!」

と置き土産に余計なことを言ってきたので

それ以来なんだか暗い服を着れなくなりました。





世話好きで、過干渉で、目立ちたがり屋で、

寂しがり屋で、おしゃれが好きで、

歌と踊りが大好きで、料理が上手で、気が強くて、

食べ物の好き嫌いが多くて、涙もろい、

まあそういう感じの人でした。





祖母の家はもうありません。

親戚で各々、思い出品だけを好きに持ち帰って

空っぽにしたあと、数ヶ月後に更地にしました。

勢いでパッパと片付けて正解だったと思います。


葬儀のあいだ泣いたり落ち込んだりしてる

姉の横で私はスンとしてて

親戚と祖母宅の処分を手伝ってるときも

「それはいらないです」「着ません」

「売ろうと思っても肥やしになります」 

などと片付けの鬼になり、テキパキ動けてたと思います。 


 車にたくさんのゴミ袋を詰めて

鹿児島北部清掃工場というところで処分したあと

母と寿司まどかで美味しいうどんを食べてるとき

急に涙が止まらなくなりました。 

亡くなったあと初めて泣いた瞬間です。 

母が「え、いま!?」てびっくりしてました。笑


どっちか迷ったら笑っといてくださいね。