移動してきた部屋は二人部屋だった。
部屋に入ると、隣のベッドにはすでに他の女性(マリナ)がいた。そして、マリナの旦那さん(レソス)もいた。
この病棟スタッフは、医師以外は英語を喋れず、私が困っていると何かとレソスは通訳して助けてくれた。英語は少ししか喋れないけどと言いつつ、分からないときは翻訳アプリを使用しながらも助けてくれて本当に心強かった。
医師以外のスタッフとのコミュニケーションは最小限の会話で、翻訳アプリを使用してコミュニケーションを図った。
9時すぎて朝食がやってきた
シンプルにパン1個、バターとジャム。
飲み物はコーヒー紅茶ジュースから選ぶことができた。
朝食を終えたあと、息子は沐浴へと連れて行かれた。
私はシャワーを浴びてリフレッシュ。
この部屋に移動してきて衝撃的だったのが、仕切りのカーテンの短さ。
日本では、ベッドの周りをカーテンで囲むことができてプライバシーに配慮されていたけど、この部屋のカーテンは横の長さが短くて、隣のベッドの足元は見えるし、レソスの座る椅子からは私が丸見えの状態だった
授乳のとき、初めはなるべく見えないようにと向きを調整してみたけど、毎回気にしていられず、すぐにあきらめた。
明らかにプライバシーに配慮されていない部屋のつくりだった。
スペインの人たちはオープンだからあんまり気にしないのかな?
13時すぎお昼ごはんがきた
食事は全く期待していなかったけど、けっこう美味しくて毎回完食した。
午後からスタッフがやってきて、混合栄養を希望していた私に、今夜はミルクを試してみてはと提案された。ボトルミルクの1番上のメモリまで飲めたらいいよと教えてくれた。
ここは一日中母子同室であったため、体を休めつつ息子と過ごした。
無痛分娩のおかげか、初産のときとは体の疲労感が全然違っていた。
17時おやつの時間ビスケットとコーヒー
19時半晩ごはん
日本のようにお祝い膳のような食事はもちろん無い。
レソスはほぼほぼ病室にいた。
トイレもシャワーも部屋の中にあって、トイレも普通に使っていた。
日本の病院ではだいたい面会20時半まで消灯21時だったけど、スペインはどうなのかなと思いつつ過ごした。
21時すぎるとレソスが部屋を出ていった。
マリナにレソスは帰ったのかと尋ねると晩ごはんを買いに行ったよと。
・・・まだ、家に帰らないってこと・・・
しばらくするとレソスが戻ってきて、二人で仲良く晩ごはんを食べ始めた。
二人の晩ごはんが終わったところで、そろそろレソスは家に帰るのかなぁと思っていたけど、全く帰宅する気配なし。
シャワーを浴び始めた。
どうやら泊まるらしい。
普通の椅子ではなく、リクライニングチェアが置かれていたのは、そうゆう理由なのだと悟った。
23時すぎ、紅茶・コーヒー等の飲み物を配りにスタッフがやってきた。
まだ消灯ではないのと、この時間に飲み物を配る習慣にも驚いた。
混合栄養のためのボトルミルクを心待ちにしていたが、スタッフが持ってくる様子もなく、マリナとレソスに尋ねると、自分たちが持ってるのをあげるよとボトルミルク1本くれた。それから、レソスが場所を教えてあげるからついてきてと、私にボトルミルクやシーツ、病衣など必要物品のある場所を教えてくれた。ボトルミルクはスタッフが持って来てくれることもあるとのこと。持ってきてくれないこともあり、基本自分で必要なものを取りに行くスタイルのようだ。
ちなみに、シーツ、病衣、バスタオルやパットは毎朝その日の分をスタッフが部屋まで持ってきてくれた。シーツ交換はセルフだけど、毎日持ってきてくれるから毎日きれいなシーツで休むことができた。
消灯のためにスタッフが巡回してくる様子もなく、レソスがエアコンを調整したり電気を消したりしてくれた。
レソスはリクライニングチェアで寝始めた。
夜中いびきがうるさかった・・・
夜中、マリナが泣いていて、レソスが慰めていた。
何で泣いているかも分からず、声をかけることができなかった。
環境の変化や授乳でほぼ寝れず、朝が来た。