中学3年の頃。クラスにめちゃくちゃ頭のいい男の子がいた。確か、高校卒業後はポーンと東大に入った(はず)。
7月6日になると、毎年のように思い出すことがある。
「ねぇ、せんせ~。昨日って何の日だったか知ってる?」
「え? 今日は7月7日だから七夕だけど。えー? きのう……」
(先生、一時停止)
(先生、ギブアップ)
「なに? わかんないんだけど。普通に日曜日じゃない?」
「違うよ!サラダ記念日だよ!」
「!」
この男の子の感性(感覚)には驚いた。あー、やっぱりこの人、本物の天才だわぁ。当時の私は、一日中そのことで頭がいっぱいだった。
さて、ついでに思い出したことをもうひとつ書いておく。これは私の高校2年(?)のころのエピソード。
君かへす朝の舗石さくさくと雪よ林檎の香のごとくふれ
(先生)「‟ 君かへす ”は、‟ 君帰る ”とはどう違うと思いますか?」
(私)「‟ 帰る ”は、帰っていく女性を普通に見送る感じ。で、‟ 帰す ”は、本当は帰したくないけど帰さなければならないという男の人の切ない気持ち……みたいな」
「はい!完璧です。その通りです!!」
めずらしく褒められたので今でも記憶に残っている。高校時代、英語と数学以外は基本的にお留守(仮眠中)だった私。
国語も、書くの以外は好きじゃなかったし。
だけど、短歌や俳句だけは興味があったので
ちゃんと起きてました
(`・ω・´)エライッ☆
初めに出てきた男の子とは比べ物にならない話ですが。
まぁ、いま思えば結構ませた子どもだったので
北原白秋の言いたいことが手に取るようにわかったのだ。
うん。何でも経験です(笑)