満利江のスイーツな話!

昨日、児玉清さんの訃報が届いた。


つい先日まで「アタックチャンス」に出られていた

と思っていて、とにかく驚いたというのが正直のところ。


児玉清さんとは週刊実話の取材でおめにかかった。

とにかく、ご自分の事務所であり、スケジュールも交渉も

ご自分でなさるのに驚いたのだった。

私も取材をしたいと思う人には、NOといわれなければ

ある種しつこいくらいに粘る。それが幸いしてか

児玉さんご本人から連絡があった。


本当に忙しい毎日だった。番組、翻訳、切り絵、本の批評、読書。

70代の方が、これもほどまでにアクティブに働かれている。

ましてや、個人事務所。フリーの身である。

そこで

インタビューが実現するまでに、約1年がかかった。

でも、その間、電話でお話をしたり、FAXなどで連絡をとり

あうことが出来た。電話の向こうに児玉さんなのである。


週刊実話のインタビューは渋谷のあるホテルで行われた。

「何が嫌いかって鏡をみるのがいやでね。

・・・・とは言っていられないけど(笑)」と、ちょっと

はにかみ、写真撮影の時は胸元のポケットから小さな櫛をだして

さっと髪の乱れを整えた。


取材も・・もちろん、ひとりで行動。


インタビューのあと、担当のカメラマンと編集者と、なんと

1時間近く雑談。

写真の話、本の話・・人生相談。

まるで初めてあった感じがなく

とにかく聞き手上手。

お話は、ちょっと哲学者の如くで、お話がおもしろく、

インタビューも評判がよく

その年の花形である合併号を飾れた。


切り絵も個展を開くほどで、

私は牛の切り絵を作っていくと、バックになる紙の色を

白ではなく、色つきにして、切っていく紙を、外国の雑誌など

文字もいれるといいよと、気がるにアドバイス下さった。


多くの方の交流があったと思われるが、年賀状ひとつにし

ても、本当にまめに下さるのだった。

私の宝物の写真。

本物の写真はカメラマンさんに写して頂いてとても綺麗。


満利江のスイーツな話!

ありし日の児玉さんと


田中好子さん、団鬼六先生、

そしてl児玉清さん。

このところ相次いで。

なんだか心が痛い。


ご冥福をお祈りします。



合掌。