ずっと見たいと思っていた映画。

張加貝(チャンジーベイ)監督の作品。


あ~泣けた。泣けた。

知的障害をもっていたが、人として本当に優しい母親。

そして拾われた子供(娘)

その娘の母を慕うナレーションからはじまるが、親子の

葛藤があるが最後「自分がいるのは母がいたおかげ」と

ストレートに表現できる娘・・・愛いっぱいの映画だ。

中国、雲南の美しい田園風景と音楽もいい。

・・・・・・・・・

貧しいけれど支え合う人間の空気感などが

日本ではなかなか出せなくなったけれど

嫉妬があるくらい、やはり・・・うまくみえる。

あと主演ミャオ・プウのナチュラルな演技。

中国の女優はすごい。


特に娘が一度他の夫婦に渡されて引き裂かれた時の

必死に子供を探す母親。そして悲しみ。

娘が初恋をして、母親の存在が疎ましく思え

そのときの母親、そして娘の孤独。


そして美味しいと喜ぶ娘に

いつもポケットいっぱいに「さくらんぼ」をいれて

娘に渡す。


うーーんやられてしまった。母と娘の場合

中国は母なる食べ物は「さくらんぼ」か。


張監督はNHK「大地の子」のときに一緒に仕事をして

その後、「歌舞伎町案内人」などでお目にかかった。

・・・・「張さ~~ん」なんて言っては恐れ多い。


私の生活は決して裕福とはいえないけれど恵まれている。

悩むのは

ああした貧しいけれど支え合う生活の空気感みたいなもの。

身体の芯が忘れてしまっているみたいで、自分が怖い。

・・・・・・やるとして、つかめるかな・・・。

何も考えず泣けた。

う~ん、知り合いの監督だから嬉しいけれど、悔しい。