「奇人・変人・芸能人」って、ちょっとパクリじゃ

あ~りませんかっと、元千葉ロッテの南渕時高さん

にいわれそうですが・・・・

月刊誌「実話ドキュメント」(竹書房)

の「奇人変人野球人」コラムを掲載中。

でも、ここでちょっと宣伝したので、許してもらって

使わしてもらいますね。

さて・・・トップバッターは草刈正雄さん!


満利江のスイーツな話!

インタビューの仕事でいろいろな方にお目にかかり

ますが、その中で、いつか絶対映像の世界で同じ

シーンでご一緒をしたい!と思っているのが

写真の草刈正雄さんなんです。

現在NHKの教育番組「鑑賞マニュアル 美の壺」

のナビゲータ―として出演中。


あの爽やかな笑顔。

私の年代では「MG5」や「ブラバス」のCMが鮮烈。

日本天然映画の伝説のディレクター杉山登志さん

との出会いによって一躍資生堂の専属モデルとして

「MG5」のCMでデビュー。世の中に知られたのです。

ちょっと芝居がかったCMも新鮮で、Youtubeでも

見れると思いますよ。


母親の手で育てられた草刈さん。

映画が好きだった母親に連れられ、少年時代は

映画館に通ったそうです。

勝新太郎の「座頭市」市川雷蔵「眠狂四郎」などが

印象に残っていると言ってました。

母子家庭ということもありますが心は満たされていて、

でもテレビは新聞配達をして自分でお金を貯めて

質屋さんで買ったそうで、そこで初めて出てきた

画面が「かわいい魔女ジニー」というアメリカドラマ。

テレビをつけた感動は、格別だったといいます。


・・・・・実は私はこのドラマがとても好きだったので

大はしゃぎ。「スパイ大作戦」「ミスター・エド」

「インベーダー」「コンバット」などなど。

私もオンタイムでみていて、本当に子供時代の

印象に残るアメリカドラマで、話がはずんでしまい

ました。


草刈さんのどこがいいか?というと

人間的な心のやさしさ・・・ですね。


CM出演からテレビドラマの仕事が入ったのですが・・


途中交通事故をおこし、相手のかたを負傷させて

しまい、とにかく心配で仕事が手に付かずで、事務所

や番組の関係者の方に説明して番組を降板。

その方が入院している近くに下宿して毎日お見舞い

に通っていたといいます。その方が快復し、そこで

そのことがマスコミに取り上げられ、その記事を

偶然みた映画監督の篠田正浩さんがちょうど、岩下

志摩さんの主演映画「卑弥呼」の相手役にを探して

いて抜擢したのでした。

やはりこういうことがあるんですね。


さらに関根恵子(現・高橋惠子)さんの映画「神田川」

の相手役は岩下さんのマネージャーさんに推薦され

抜擢。そして「沖田総司」「復活の日」

「汚れた英雄」など多数の映画に出演、活躍。

さらにドラマは「華麗なる刑事」他多数。


ただ絶頂期には制作側からクレームがこないので

やりたい放題芝居をやったり、二枚目と言われるのに

反発とジレンマを感じて、ずっこけてみる芝居をしてみたり

一方で、ショウーケン(萩原健一)さんの芝居がイイナ

と思えば真似をするなど全く自分がなくて・・といって

ました。

やがてそんな時期がすぎると、自分の芝居が何も

なかったことに気づき、かなり悩んだのだそうです。

そこから見えてきたことは、舞台にめくりあえたこと。

「ドラキュラその愛」

お客さんの反応がじかに感じられ、莫大のセリフも

覚えられることに自信がつき、映画の仕事なども

以前は一度にすべてを覚えこむことをしなかったけ

れど、映像も舞台と同じように、全部頭にいれておけば

芝居が3倍も4倍もできるようになるので、そうするよう

になったと話されてました。


しかし何度も芸能界をやめたいと思い、仕事がなくて

どん底もみたといいいます。

こういう方でもあるんだなと。同じ人間ですからね。


「学歴もない他に仕事もできない。これしかないといっ

たら他の役者の方に申し訳ないけど、でも僕はこれを

やり続けるしかない」と思えたそうです。

・・・・・・

でも家の中で一番悩んでしまう人なんだそうです。

自分を・・・すぐ思い悩むタイプと言ってましたね。

悩むなとお子さんがはりがみしてくれたそうです。


私がお目にかかったときは「美の壺」もレギュラーで

なさっていたり、NHKのドラマにも出演の時期。

「レギュラーがあるのって本当にありがたい」

とにこっと笑ったあの笑顔は印象的でした。


この説明だけでは、私がいう「心のやさしさ」は

通じないかもしれませんが、これは私が感じた心の

感覚なんですよ。

インタビューなどでは自分のマイナスの部分をなかなか

話してくれないものなのです。

もちろん書く方も、気はつかいます。

でも、初めてお会いして、そういう自分の負の部分も

されけだせる・・・そういう人って、私にとっては素敵な

人だなと思えたのです。


そうそう、映画「復活の日」オリヴィア・ハッセーさんと

共演。とにかく中学時代「ロミオとジュリエット」の映画

をみてからの憧れの人。共演が夢のようでなんとNGを

30回近くだしてしまったと照れてまして。

そうしたかわいらしい一面もありました。


もちろん本当に格好いい。でもかわいらしい。

なんて失礼な言い方かもしれませんね、ごめんさい。

でも、本当に何か番組でもいい、映画なら最高。

ご一緒できるように、私はいっぱい努力なのです。

「草刈さん、待ってて下さいね!」


これからも「奇人変人○○」シリーズは書いていこうかな

と思います。お楽しみに。