インタビュー@Nichi Bei Times | マリエ・ディグビー Marie Digby オフィシャルブログ「MARIE DIGBY」Powered by Ameba

インタビュー@Nichi Bei Times


こんにちわこんばんわ


マリエ制作担当のファニーボーイです

海外のサイト「Nichi Bei Times」にインタビューが掲載されてます
$マリエ・ディグビー Marie Digby オフィシャルブログ「MARIE DIGBY」Powered by Ameba-090917日米タイムズ


日米タイムズって名前なだけあって、
アジアの音楽シーンやマーケットについてや、
日本語カヴァーアルバム「セカンド・ホーム」など
日本の事も語っており、興味深い内容です。

長文なので、お時間あるときにどうぞ。


「Marié Digby Not Just ‘The Girl with the Guitar’」
Posted on Monday, September 7, 2009.

Published in the Nichi Bei Times Weekly Aug. 27 - Sept. 2, 2009.
By CHRISTINE TAKISHITA
Nichi Bei Times Contributor

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マリエ・ディグビー
「ギター弾き語りの女の子」だけじゃない


音楽業界で成功するにはYouTubeが最高のツールだと
マリエ・ディグビーが証明してくれたのは、ほんの数年前のこと。
そして今や彼女は、9/8にリリースされるセカンドアルバム
"ブリージング・アンダーウォーター" の準備に忙しい。
日本人とアイルランド人のハーフであるシンガー・ソングライターが
人々の注目を集めたのは、かの有名なリアーナ "アンブレラ" のカバーだった。
このビデオはYouTubeで1300万回以上の視聴を得て、
ついにはデビューアルバム "アンフォールド" のリリースに至った。
ニューアルバムはファーストアルバムの続編だと本人は言う。

「"アンフォールド" は私の宣誓みたいなものだった。
 それは、人々に対し怖がらずに本当の自分を明かすこと。」


Nich Bei Timesのインタビューで本人は答えた。

「"ブリージング・アンダーウォーター" はその改訂版みたいなもの。
 未知の領域に踏み込む希望と不安が入り混じってるの。」


そう言う彼女の進化は "クレイジアー・シングス" などのトラックに見て取れる。
この曲でディグビーは
“I was so scared to try
’Cause I’ve seen other people cry
And it seemed like it hurt too much
To fall in love”
と歌う。
そして "ラヴ・ウィズ・ア・ストレンジャー" では、
純粋に肉体のみの関係性を結ぶ様子を描く。

実のところ、ディグビーはこのアルバム製作中に恋に落ちた。

「本当に濃い体験だったわ。
 このアルバムにはその時の心の浮き沈みが出てる。」


人生における変化が、彼女の音楽スタイルにも変化をもたらした。
今回のアルバムでは、より成熟した厚みのあるサウンドを聴かせる。

「同じようにアコースティックギターを抱えた
 シンガー・ソングライター系の女の子と
 一括りにされるのに飽き飽きしていたの。
 表現したい事はそこには収まり切らず、
 ビートやリズムを使いたくなったのよ。
 もっと厚みのある音を目指しつつも、
 私の芸術性と合うサウンドを追及したわ。」


"フィール" などの曲は、パワフルなリズムにディグビーらしい歌声を乗せる。
"ノー・ユー・バイ・ハート" はテンポが速くカイリー・ミノーグを彷彿とさせる曲。
まさにディグビーの意図通りの音なのではないだろうか。

「歌詞が率直でしっかりとしたものである限り、
 それが全ての土台になると同時に、さまざまな試みが出来るわ。」


彼女の成長を促進させたものの一つは、
(Eric HutchinsonとJustin Nozukaと周った)ファーストツアーだ。

「毎晩ライブをしなければいけない状況に立たされると、
 セットリストや観客とのやり取りで色々試したくなって来るの。」


忙しいスケジュールの中でも、3人はお互いに対する遊び心を忘れなかった。
Nozukaの場合は、ステージ上にバースデーケーキーを登場させ、
すでに20才の彼が17才の誕生日を迎えたかのように演出した。

「ツアー参加者の中で彼が圧倒的に若かったから、
 君が一番年下よってからかったの」

とディグビーは言う。

共に日系アメリカ人であるディグビーとNozukaは、
ツアー中に2人で日本語の勉強もしたりしたと言う。
ツアーに加え、マネージメントがついていない状態というのも、
アーティストとしてのディグビーの成長に貢献した。
今回のアルバムのクリエイティブ面とビジネス面の
両方の対処を自分でせざるを得ない状況になった。
ちなみに、彼女は元々6月に予定されていたリリースを、
まだ然るべき準備が整っていないと延期を決めた。

「しっかりしたTV・雑誌などの媒体露出をして、
プロモーションツアーを周って、
 オンエアするミュージック・ビデオが出来上がってないとダメ」

と彼女は説明する。

「世界一のアルバムを作っても、
 リリースの事を誰も知らなかったら何も起こらない。」


同時にディグビーは日本語アルバム "セカンド・ホーム" も制作した。
2枚のアルバムの制作を同時進行するのは、とても大変だったと言う。
もともと日本語アルバムは、オリジナル曲を収録する予定だったが、
結果的にカバー曲のコンピレーションとなり東京でレコーディングを行った。

"セカンド・ホーム" に関しディグビーは
「すごく好評だったアルバム。
 でも日本のリスナーは、どちらかと言うと私のオリジナル曲を聴きたいみたい。
 すごく光栄なことよ。」


彼女は今月初旬に東京で開催された音楽フェスティバル
Summer Sonicにも出演した。
しかしディグビーは日本語のオリジナルアルバムのリリースを諦めてはいない。

「近い内に日本語のみのオリジナルアルバムを作りたいと思ってるの。
もう既に完成している日本語の曲もあるわ。」


宇多田ヒカルの大ファンであるディグビーは言う。

「私に言わせれば、このマーケットでブレイクする
アジア系アーティストがいるとしたら、それはUtada。
なぜならば、英語が堪能だし、日本でメガスターだし、素晴らしい作曲家だから。
それでも、難しいことだと思うわ。」

と彼女は言う。

かつてディグビーは、アジア系のルーツを持つことが自分にとって
有効に働いていると言っていたが、今は違う考えのようだ。

「足を引っ張られてるとは思わないけど、
 前よりずっと意識するようになったわ」

と彼女は言う。

「自分ではアジア系のルックスを誇りに思っているけど、
 人々が私を見るとたぶん懐疑的な気持ちになると思う。
 だってこの業界で成功したアジア人はいないから」


それでもディグビーは歩みを止めない。

「乗り越えるためにある足枷みたいなもの」
と彼女は言う。

そもそも彼女の人気を確立した草の根レベルのアプローチを続けながらも、
今回は一般的なミュージック・ビデオを作るのではなく、
ニューアルバムの全曲に基づくミニフィルムを作る事を考えているという。

「実体験に基づくストーリーもあるし、すこし創作を加えたものもある」
と彼女は言う。

「何がリアルかは、観る人が決めれば良いと思うの」

ミニ・ムービーは各3~4分の長さで、
インターネット経由でリリースされる予定だと言う。

そして "ブリージング・アンダーウォーター" のプロモーションのため、
今秋USツアーに出ると言う。
また現在は、新作ミュージカルに出演する話も進行中だ。



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