3週間近くギリシャに戻っていた主人がようやくマヨルカ島に帰ってきました。

「これから(経由地の)バルセロナ便に乗るよ」とアテネの空港から連絡が来たので、「餃子作って待っているよー」と返信。

もうお皿は引っ越し荷物に入れてしまって、大家さんのものばかり。酢醤油など、子どものご飯用のタッパーに入れて爆笑


「今週からお肉食べないんだけど…餃子は例外にするね。」との返信がきました。そうだー、忘れていたガーン

イースターの40日前から、ギリシャ正教の敬虔な信者である主人は肉、魚、卵などを口にしなくなります。イースターの1週間前からは乳製品も断ちます。ギリシャの主人の友人たちもほぼ同様なのです。ギリシャ正教は旧暦を使うため、カトリックのイースターとはズレることも。今年は1週間遅れです。

一昨年のイースターは、子どもの離乳食が始まったばかりの時期、しかも授乳中だったのでベジタリアン食作りは免除させてもらいました。妊娠中、授乳中は肉や魚類を食べてもいいらしい。というわけで、3年前の妊娠中も免除。

昨年は、もともと痩せていることを気にしている主人が、育児疲れで6kgも減ってしまったために、これ以上体重が減らないようにとベジタリアン食自体やめることに。イースター直前にギリシャに行ったけれど、義母宅のお手伝いさんがベジタリアン料理を色々作ってくれたなぁ。

そんなわけで、今年が一緒に住んで始めてのベジタリアン期。

ちなみにイタリア人とのハーフだった義母は、カトリック教徒で、なぜ自分の息子がこんなに敬虔なギリシャ正教信者なのかを訝しげに思いながら、大好きなお魚やヨーグルト、アイスクリームをイースター前でも気にせず食べていました。お手伝いさんが作ってくれたベジタリアン料理の後は、義母と私はたっぷりアイスクリームを楽しんだっけ。

ベジタリアン食の調理を主人が買って出るのですが、痩せている人というのは、痩せそうなご飯が好きなもので。レンズ豆のスープにパンとサラダ、なんていう夕食になる。面倒くさがりのくせに、海外に住んでまでカツ丼など作る私には、どうもパンチが弱いというか…。もうちょっとしっかりガッツリ系が食べたい。食の好みを見るとどちらが男性なのかわからなくなってくる。

ベジタリアンといえば、私が考案した(自慢げ爆笑)簡単ベジタリアン丼があり。最近この手抜き料理ばかり、餃子とともに10日に一度は作るメニュー。

大豆ミートを日本で買ってきた焼肉のたれで炒め。蒸し野菜や茹で野菜、パプリカなどを中華スープの素とごま油で和えた「なんちゃってナムル」を一緒に玄米の上にのせるだけ。ゆで卵をのせたら、彩あざやか。


が、ベジタリアン丼と命名していたものも、中華スープの素には鶏肉や豚肉が含まれているので、純粋なベジタリアン食ではないのです。

日本から大量購入してきた切り干し大根を煮ようとして、あっ、だしの素にはお魚が入っているんだ、と気づく。和食はほとんどだしを使うから、ベジタリアン料理には難しいなぁ。

それなら野菜スープを、と思って野菜を鍋に入れ、チキンのブイヨンの素に手を伸ばしている自分に気づく。野菜ブイヨンも売っているけど、美味しいものに出会えなくて、野菜スープにもチキンブイヨン使用。。

「血が流れていないものなら食べてもいいんだ。タコとかイカなら大丈夫。」という主人のコメントにヒントを得て、今日は野菜と豆腐のオイスターソース炒め。貝なら血が流れていないよね??切り干し大根の煮物のだしは大目に見てね。

いやはや、ベジタリアン食、慣れていないと大変だな。ギリシャにいれば、ベジタリアンピザ、ベジタリアンバーガーなど、イースター前はどこのお店にもベジタリアンメニューが充実しているらしい。

ちなみに2歳半の息子も、もとから偏食の傾向があり、この1年、玄米、豆腐、大根、大豆ミート、人参くらいしか食べないのに、この何日かストライキを起こし、ほとんど何も食べないアセアセ 手を変え品を変え、色々作っては食卓に並べても、目を閉じ口をへの字に結んで首を振って断固食べない。

あぁ、我が家のギリシャ男子2名が美味しく食べられて、私にも満足感を与えてくれるご飯はないものかもやもや しかも簡単に作れるものねっ…