子どもが2歳になる前に授乳を終わらせたいと思っていた私。約半年かけて、この度ようやく断乳できました。

そもそも断乳とか卒乳とか言うけれど、何が違うのかといえば、

断乳⇨子どもの意思と関係なく、親が授乳をやめる。

卒乳⇨子どもが自然と授乳から離れて行く。

ことらしい。

日本には細かいニュアンスによって異なる言葉がたくさんあるけれど、ヨーロッパでは聞いたことがありません。ただ卒乳については、「子どもが授乳にストライキを起こして、飲まなくなった」という言い方をする人が何人かいました赤ちゃん

ともかく。

WHO(世界保健機関)では2歳までの授乳を推進しているのだそうですが、私の場合長引く授乳がかなりストレスになっていたことは否めません。子どもがいわゆる「フォローアップミルク」と呼ばれる人工乳を受け付けてくれず、授乳がとても頻繁だったからです。また授乳中に子どもが寝て、私が身体を離すと起きてしまい、また授乳、また寝る、身体を離す、また起きる、また授乳…の繰り返しで、子どもが寝ている間は私が離れることはできず、本を読むか、自分もお昼寝するか、ブログを書くか、の三択しかなかったのです。しなくてはならない家事はたくさんあるのに。


特に昨年の夏、長かった北欧暮らしからマヨルカ島での初めての夏。熱波が何度か訪れて日中は39度近くになり、自分の体力維持で精一杯なのに、子どもも喉が乾くのか1時間おきに起きて授乳。水を飲ませようとしても授乳でないとダメえーん 暑さと寝不足で、おかしくなっていたと思います。

ちなみにフィンランド人の平均授乳期間は半年だそうで、たいていお母さんが半年ちょっと、お父さんが2ヶ月くらいと、2人で9ヶ月の産休をとって仕事に復帰する人が多いことから、必要にせまられて、という事情だそう。(フィンランドのラクテーションコンサルタントによる)

マヨルカ島での仲良しママグループのメンバーはイギリス人やドイツ人が多いのですが、たいてい生後半年以内に授乳を終わらせているのです。授乳を早く終えたママたちは、授乳による体力の消耗が回避でき、夜も起こされず長く眠れるためか、授乳を長く続けているママたちよりストレスが少ない、というのが私の印象です。おっぱいの生成は身体の鉄分がとられるので、女性の身体にとって負担も大きいのだそう。

長く授乳を続けたいというポリシーがあるならともかく、私の場合は寝不足と疲れで、子どもが一歳すぎてからは早くやめたいというのが正直な気持ちでした。大きくなるにつれ、なぜか頻繁になる授乳回数、そして子どもが所構わず私の洋服をたくし上げて授乳しようとするのも苦痛になってきました。

そのうち、日本人ママたちから「えっ。いまだに授乳してるの?長すぎない?」とか「一歳過ぎたらもうおっぱいには栄養ないですよ。」とか言われるようになり、私だってやめたいのに、と悲しい気持ちになったものです。だってこのママたちが母乳が足りなくてお医者さんから人工乳との混合にしないとダメだと言われて傷ついていたとき、励ましたのは私だったのに。

この手のことって、なぜか女性の方が厳しい意見をぶつけてきたりして、女性の敵は女性?と疑問に思う私であります。

さてさて、フィンランドのラクテーションコンサルタントのヨハンナに何度も相談し、ようやく半年かけて成功した断乳。同じように苦労されている方の参考になれば、とブログに書いておきたいと思います。

試した方法は

1. 授乳回数を毎月減らして行く

8月に2歳になる前に断乳したいと相談した今年2月。一気にやめようとすると、母体にも子どもの精神的にもよくないからとヨハンナに勧められた方法です。「1日に何回授乳している?」と聞かれて数えてみたら…一歳半にして1日10回もしていましたガーン あと半年でやめられるとはとうてい思えなかったけれど、

3月...1日に6回
4月...1日に5回
5月...1日に4回
6月...1日に3回(朝、昼寝時、就寝前)
7月...1日に1-2回(朝または昼寝時、就寝前)

と減らしていきました。7月に入ると、朝は授乳を忘れて遊んでいる日も出てきました。

2. カレンダーに最終授乳日をマークして言い聞かせる

これはネットで検索して知った方法です。7月はじめに7月28日に赤で丸印を書き入れ、カレンダーの前を通るたびに「この日でおっぱい終わりね。」と見せて言い聞かせました。3日目からは自分から7月28日の赤丸を指差して「おっぱい」と言うようになり、理解しているのかなぁ?と。



3. 牛乳をあげる

ヨーロッパでは牛乳は人間の身体には必要ない、という議論がよくされています。カゼインが人間の母乳に比べて多いため分解できなく、アレルギーを引き起こす要因になるとか。議論については長くなるので割愛しますが、マヨルカ島で行っている小児科の先生も「牛乳はあげないで。アーモンドミルクや豆乳をあげなさい。」と。でもアーモンドミルクや豆乳、子どもは飲まなかったし私も好きでない宇宙人くん 断乳成功まではOKと、牛乳をあげることにしました。

4. お昼寝時の外出、夜のお出かけ

毎月授乳回数を減らしていきましたが、7月に入り昼寝時と夜寝る前の授乳をやめるのは苦労しました。昼間2人きりで家にいるとやめられないので、昼間はお昼寝の時間を見計らって暑くてもベビーカーでお出かけし、授乳なしで眠るように仕向けて。

夜はママ仲間たちと飲みにいき、午前様爆笑シャンパン赤ワイン主人と2人きりだとさっさとあきらめて寝てくれたようです照れ

7月28日の夜をもって授乳は終わり。そのあとは洋服をたくし上げようとしても「もう、おっぱい終わりだよね?」と言い、牛乳や赤ちゃん用ビスケットなどで誤魔化すようにしました。そして10日が過ぎ、ようやく洋服をたくし上げようとすることもなくなりました。

断乳成功を喜ぶまもなく、入れ違いに始まったイヤイヤ期ですが、まずは良かったニコニコ

ちなみに日本でたまに聞く、おっぱいに絵を描く、という断乳方法は、ヨハンナもマヨルカ島のママ仲間もびっくりしています。普段は人の話を否定しないでなんでも聞いてくれるヨハンナから、はじめて「初めて聞いたわ!でもそれだけはやめてちょうだい。」とダメ出しされました。「お母さんのおっぱいは母乳が出なくなっても、子どもが安心したい時に戻る場所。トラウマを作らないであげて。」とのことです。

ヨハンナに花を摘んであげる息子