結婚する少し前のこと。主人が「キャンピングカーを買いたいんだけど、どう思う?」と聞いて来ました。
どうやらキャンピングカーを買えるくらいのお金が為替差益で手に入ったらしい。昔から子どもとキャンピングカーで旅するのが夢だったという主人。当時子どもはいなかったけれど、反対する理由もなく、キャンピングカーがあったらおもしろいかもねー、と賛成。
当時私が住んでいたフィンランドで中古を買うより、主人が住んでいたドイツで新品を買った方が安いことがわかり、ドイツで購入してフィンランドに持って来ました。フィンランドまでの移動には私もスウェーデンのヨーテボリまで飛行機で飛んでストックホルムまでのドライブ&キャンプを楽しんだりしました。
主人の夢は、子どもとキャンピングカーで旅をすることだったそうで、当時子どもを持つことを考えてもいなかった私でしたが、その後すぐに子どもに恵まれ、キャンピングカーで移動することが多くなりました。特に産後、オムツ替えや授乳が頻繁だった時は、キャンピングカーでの移動はありがたかったのです。郊外に行き、湖のほとりでのんびりするだけでいい気分転換になりました。
このキャンピングカーをマヨルカ島まで走らせ、いまはマヨルカ島にあるのです。海までの道幅の狭いマヨルカ島は、キャンピングカーに適しているとは言えないのですが、この夏は夕方から海の近くに行き、駐車場で一泊して翌日海で遊ぶのを週末のイベントにしています。
フィンランド国内をキャンピングカーで旅していた時は、ベルギーやオランダからキャンピングカーでやってきた老夫婦がたくさんいました。のんびり1ヶ月ほど北欧の夏を満喫するのだとか。
が、フィンランド人にキャンピングカーを持っているというと、かなりバカにされるのです。私たちより年配の仲良しフィンランド人に「全く理解できないわ。そんなお金あったら高級車を買えるのに。」「私たち、キャンピングカーを持つほど歳取っていないから」と言われた時は、主人のロマンを嘲笑われたような気がして、きずついたものです。ヨーロッパでは、ケチと思われがちなベルギー、オランダ、ドイツで人気があるのも、理由らしい。定年して時間があるお年寄りに人気なのも、彼女のコメントの理由でしょう。でも、フィンランド人たちが別荘を持つのと同じコンセプト。私たちは移動する別荘を持っているんだよー、と言いましたが、聞き入れられず。
来週からこのキャンピングカーで、北スペインと東フランスの旅に出かけます。毎日外食は胃が疲れてしまうので、しっかり食糧も積み込んで行くつもりです。どんな旅行になるかな?