晴れてぽかぽか陽気のアテネ晴れ 普段義母宅に来るお手伝いさんも看護師さんもいなくなり、バタバタしている中、ほっとさせてくれるのは至るところに咲き乱れる藤の花です。咲くというよりもたわわに実っているという表現が似合います。

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日本の藤のように藤棚に咲き楚々として風に吹かれるような趣はなし!! 街路樹の脇に突如現れたかのように寄り添って咲いていたり。

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こんな風にベランダづたいに咲いていたり。

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廃墟になっているおうちにもいい香りを放ちながら咲いています。

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どこにいても日本で見ていた花を見ると、なんだかほっとするなぁ。母校の庭には藤棚があり、5月には可憐に咲いていたなぁ。

華やかに咲く藤を見ながら写真を撮ったり、主人に「日本でも藤が咲くんだよ!」と話したりして、束の間のお散歩。香りがとても強くて、咲き方も見事。日本の藤のようなひっそり感はなく、可憐さが全く感じられないけれど。そういえば藤って英語でなんていうんだろう、とWikipediaを見ると…

日本産のフジは固有種[2]。海外のフジは、フジ属に属する別の品種である。

…あれ?別ものなの!? 日本日本や母校を思い出してしんみりしていたのに??私の郷愁の念は、藤の香りと共に風に吹き去られていったのでした。

フィンランド語ではなんていうんだろう?と調べてみると、

Japaninsinisade

=日本の青い雨日本傘

なんて詩的なのかしら!!

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英語ではWisteria
ドイツ語ではJapanische Wisteria
と、ドイツ語でも名前に「日本の」がつく。

…じゃあ一体、ギリシャに群生しているこの花の名前はギリシャ語でなんていうのだろう。バラやチューリップくらいしかわからない主人に聞いてもわかるはずはなく、今日も疑問を持ちながら藤らしき花を見ています。

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このピンクのお花もたくさん咲いていて、街路樹のみかんにそっくりな果樹も実をつけていて、華やかなアテネの春です。

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