少し前の話になりますが、先日のバレンタインのこと。

子どもをベビーシッターさんに預け、主人が予約していてくれていたレストランへ。シッターさんに預けた時点で身体に羽が生えたかのように心も体も軽くなった気がしました。「子どもが生まれる前は、ちょっと着飾ってレストランに行くなんてワクワクしたものだったね!」

子どもが生まれてからは、レストランに行っても子どもが寝てくれない限りは食べた気にならない。1歳半の子どもは動きたい盛り、主人と交代でご飯を食べ、どちらかが子どもを連れ出して外を歩くしかありません。せっかくお金を払って食べてもただ疲れるだけだから外食もしなくなり、どうしてもご飯を作る気がしない時はイタリアンレストランでピザを買って帰って食べるのがせいぜい。本当に久しぶりのお出かけなのです。

予約してくれていたのは、旧市街にあるレストラン。中世に建てられた建物のパテオ(中庭)を木張りの床にしてレストランに改築したところでした。

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モダンに改装されていて、なかなか素敵な雰囲気になっています。

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そういえば子どもが生まれる前、フィンランドにいた頃に出産予定の外国人同士で結婚しているカップル(国際結婚という言葉が好きでなく、こんな表現に…)向けに行われたセミナーに参加したことがありました。

ちなみにこのセミナーは、フィンランドの国で認可されたスロットマシンなどのギャンブルの収益金で支えられて無料、コーヒー、お茶やクッキーなどもたくさん用意されていたのでした。酔っ払いのおばさんがスーパー脇のスロットマシンでギャンブルに興じているのを見て、それまでは呆れていたけれど、おばさんに感謝した時でした。

そこで言われたのは、「あなた方カップルに子どもが生まれても、2人の関係を大切にすることを忘れないで。2人が中心の生活に子どもが生まれてくるのであって、2人で育てる子どもはいつか巣立って行く。そのあともあなた方カップルの関係は続いて行くのだから。」ということ。その時は「当たり前じゃない!」と思っていましたが、実際子どもが生まれてからこれまでの1年半、そんな言葉は頭の片隅からも消えていました。

自らを家来1(私)、家来2(主人)と呼び、生まれたばかりの王子さまのお世話やら家事をする毎日が始まりました。2人が中心だった生活はすっかり忘れて、家来2の動きが思い通りにいかないと腹を立てたり。完全に子ども中心の生活になっていました。

子どもが生まれてから初めての2人きりでの外出のこの日、私から子どもの話題を出さないようにしました。普段ほとんどの時間を子どもと過ごしているので、自分の話題は乏しいものの、みなさんのブログで読ませていただいたことを「中医ではこう考えるらしいよ。」とか「NYでヨガの講師の資格を取得した日本人女性がいるの。」などと話せました。そこから自分たちの健康や将来の展望について他愛もない話をしたり。いつも楽しい話題を提供してくださるブロガーの方々に感謝したのでした。あらためてありがとうございます!

バレンタインメニューはお魚もお肉も入ったコースメニューでした。量が多すぎず、デザートまでしっかりいただくことができました。

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久々にゆっくりと会話や食事を楽しむことができました。夜10時半近くになり、子どものことよりも高齢のベビーシッターさんのことが気になり、「あと20分で帰るから!」とメッセージを入れると、「寝かしつけたから大丈夫。ゆっくり、あわてないで楽しんできてね。」と返信が来ました。おばあちゃんシッターさんにはソファかベッドで休むようにメッセージを送り、携帯の電源はオフ。自分の母親より高齢なので、ついつい気になります。

こんな大きなお花のアレンジメントを用意していてくれ、7本のバラはこれまで一緒に過ごして来た7年の象徴だと。家来2、なかなかやるなぁ。

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と、せっかくセミナーで習ったことを思い出したのに、家に帰ったら寝ていた王子さまは起きてしまい、家来1と2に戻ってしまいました。

ファーストフードでもいいから、2人だけで気兼ねなくご飯を食べる時間がたまにあったらいいなぁ。

レストラン Aromata
Carrer la de Concepcio 12 07012 Palma de Mallorca