このところ雨が多いマヨルカ島。一年のうち300日は晴天を誇るこの島ですが、この時期は雨がよく降ります。
まだヨーロッパに住むことになろうとは思ってもみなかった17年前、1週間ほどマヨルカ島を訪れたことがあります。石畳を踏みしめながら、きっとこんな遠くの島には2度と来ることはないだろうなぁと思っていたのです。まさかまさか、将来住むことになるとは、本当に人生わからない!!
今日は久々にいいお天気になり、せっかくだから少し遠出をしようと、島の北西部にあるDeiaとい美しい村に行ってみました。村全体が世界遺産に登録されているそうです。
たわわに実ったレモンの木が青空に映えて美しい!
じっくりゆっくり、いろいろなものを目に焼き付けておこう、と思いながら旅したはずのマヨルカ島について、不思議なことにほとんど記憶がないのです。昨年実家に帰った時にアルバムを見たら(当時はデジカメなど使っておらず、フィルムを現像しに行っていたので、アルバムなどきちんと作っていたのでした)、実はDeiaの村に行っていたことがわかりました。車の運転もできないのに、どうやってこんな遠くに来たのかも覚えていない…。そもそも島のどこに滞在したかも覚えていない…。
が、これだけは覚えていました。壁に埋め込まれたようになった鉢に、綺麗な色のシクラメンが咲いていたこと。これは17年経った今も全く変わっていない。この村は建物の取り壊しや建築などに厳しい規制があるので、もしかしたらずっと昔から変わらずに、こんな風にお花を飾ってきたのかもしれません。
ヴィラと呼ばれるプールや庭のついた豪華なお家を外国人向けに建てようとする動きを阻止しようと、住民たちが呼びかけるポスターがいたるところにありました。