マヨルカ島の北東に位置する村で、日曜日にアーモンドの花祭りが行われるという情報をイギリス人ママが入手。Son Serveraという首都パルマからは車で約1時間とかなり遠い場所です。小さな島マヨルカ島で1時間のドライブというのはとても長距離なのです。そんな遠い村にはきっと自然がいっぱいで、たくさんのアーモンドが咲いているのだろうと楽しみに行ってきました。
村までの道中も車窓からたくさんのアーモンドの花や菜の花畑が見え、期待が高まります。チャイルドシートがせまくなってきたのか車中で大泣きする子どもを相手にしながら、あと少しガマンすればきっとたくさんのアーモンドの花が出迎えてくれるのだと自分を励ましながら、主人のドライブで村に到着。村の真ん中にある会場にはたくさんの人が足を運んでいました。マヨルカ島は日曜日ほとんどのお店が休みになるので、こうしたイベントに足を向けてみようという人も多いのでしょう。私たちもか…。
オリーブの木でできたお皿などを売るお店に飾られていたアーモンド。なんだか日本を思い出す飾り方。
パルマから車でやってきたママ仲間たち何人かと合流。「アーモンドの花、どこにもないね。」となんだかガッカリしながら会場を出てレストランに向かうことに。時期的なものなのか、どの子どもも歯が生えるときでご機嫌ななめ、昨日の夜もほとんど寝てくれなかった、とママたちみんなぐったりな中、パルマから遠征してきたのです。
『アーモンドの花祭り(Almond blossom fair)』という名前は何だったのだろう。アーモンド製品祭り、の間違いなのだろうか。こんなにはるばる遠征してきたのに、結局お花はお店に飾られている他は見なかった…
多くのドイツ人たちが試飲していて、うまく写真が撮れなかったけれど、アーモンドのリキュールやアーモンドオイル。
っていうかアーモンドの花はお店に少し飾られているくらいで、見当たらないんですけど?
私たち夫婦もイチジクジャム、アーモンドのペーストなどを購入して会場を後にしたのでありました。
アーモンドといえばアーモンドケーキなるものがマヨルカ島のパン屋さんやケーキ屋さんにはよくあります。アーモンドパウダーをたっぷり使った、パウンドケーキよりさっぱりとした感じのケーキですが、とにかく甘すぎて美味しいものに出会えたことがありません。この会場でもアーモンドケーキを売っていましたが、試食用の小さなものでも甘すぎて頭痛がしそうなほどでした。お店のおじさん、「いや〜、今日はよく売れていい日だなぁ」と幸せそうでした。甘すぎる試食品に顔をしかめている私たちの目の前で最後の一切れを売り切って完売御礼。
帰り道もチャイルドシートをイヤがる子どもをなだめすかすこと1時間、ようやくパルマに戻ってきた時にはかなり疲れていたのでした。この日曜日、アーモンドの花祭りで1番幸せだったのは、間違いなくアーモンドケーキ売りのおじさんだろうな。
お花が咲いている間にまたどこかに見にいきたいな。