1月は新しい年にあたり、いろいろなことを見なおしたり始めたりするいい機会です。私にとって、その中の1つが食に関することでした。

出産して子育てが始まってから、きちんと料理ができないこともたびたび。夜ご飯はなんとか作っていますが、昼ごはんがひどい。子どもにはオーガニックの野菜や卵、日本から持ってきた昆布なんかを使って作ったご飯を食べさせながら、自分は簡単に片手でつまめるクッキーやポテトチップスをかじっていたり。せっかく和食中心の夜ご飯を作って食べても、1日のご褒美にと寝る前に大量のアイスクリームを食べたり。授乳中で体重が増えないからと制限なしに甘いものや脂質の高いものを食べ続けています。お砂糖、小麦粉、卵って本当に相性がよくて、おいしい物がいっぱい!手軽につまめるものが多いのも魅力です。

が、こんな食生活が体に悪いのは重々承知。特に40代も半ばにさしかかるところ、そろそろ高カロリーのものを控えることを考えるお年頃?

外出中に子どもが寝てくれると、カフェに立ち寄ってマフィンとカフェオレで昼ご飯を済ませてしまったり…。

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そんな中、ベビーシッターをお願いしているアイルランド人のおばあちゃんと会って話していたら、年末体調をわるくしていたとのこと。

今年73歳になるおばあちゃんは、マヨルカ島の45kmウォーキングに参加したり、英語を教えたりヨガを習いに行ったり、アテネにあるシリアからの難民キャンプにボランティアに行こうとしたり、活動的でシャキシャキ元気なおばあちゃん。小柄でテキパキしているところは、なんだか日本の元気なおばあちゃんみたい。

そんなおばあちゃんが元気でなかった理由を聞くと…「体に悪いものばかり食べていたから」。具体的には、クッキー、チョコレートといった白砂糖やバター、白い小麦粉を多く含む食品だそう。それって、私の毎日に欠かせないものたちばかりじゃない?びっくりする私に「こういうものをたくさん食べると、体力が落ちて普段みたいに長距離歩けなくなったり、風邪をひきやすくなるのよ。あ、でも私の年だからよ。」と。おばあちゃんの健康に良くないなら、私にだっていいはずがないよね、と思ったのでした。

時をほぼ同じくして、マクロビオティックのお料理を教えていらっしゃる方に出会い、お話を伺う機会に恵まれました。

もともと食べることや料理に興味がある私ですが、ヨーロッパに住んでいかに日本食が栄養価に富んでいるかを痛切に感じるようになり、帰国するたびに大量のわかめ、昆布、干し椎茸、海苔、高野豆腐などを購入してくるようになりました。

なにかと手間がかかる和食、干し椎茸を戻したり、ひじきと炒め煮する野菜を細かく刻んだり。サンドイッチなどもっと手軽に材料が手に入るし、パスタなど簡単に作れるものもあるのに、我ながらかたくなすぎる?そもそもヨーロッパに住んでいると和食の材料自体も高くつくし、材料を揃えるのもひと苦労。胃袋の鎖国を決めこまなくても、と台所に立ちながら、自分に突っ込むこともありました。

それでも夜ご飯はたいてい和食を作るのは、食べた後の胃がラクだから。やっぱり生まれ育ってきた過程で食べてきたご飯が一番体に合うのかな。お味噌汁やひじきを口にするとホッとする。これは海外生活をするようになって、3年くらいしてから始まった現象なのですが。歳のせい??

マクロビオティックを教えていらっしゃる方とお話しして、そもそもマクロビオティックが日本の伝統的なご飯を提唱するものであり、日本発祥のものであることを知りました。またマクロビオティックという語源や思想は古代ギリシャからきていることにも驚きました。

話を聞いていて、海外にいながら意固地なまでに和食にこだわってきたことが、いいことであったことを再確認できました。もちろん、昼ご飯は再検討しなくてはなりません。「夜ご飯はともかく、昼は時間がなくて今日もポテトチップスだけでした…」と告白すると、「marichatoさん、それはご飯とは呼びません。」と厳しいお言葉。

肉、魚、卵、乳製品をとらないとか、いろいろ制約があるようですが、私は今のところやめるつもりはなく、おいしいと思うものは食べる主義。でも量を制限したり、節度をもって食べていきたいと思います。

とりあえずは取り入れやすい玄米食を始めてみることに。圧力鍋を使って炊くそうで、圧力鍋係の主人に任せよう。おにぎりをたくさん作れば、昼ごはんにできるものね。

そしてお借りした本を読んで、勉強してみたいと思います。

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