今日は初めてのパン屋さんへ。いつも気になりながら、入り口がベビーカーにはせまいかなと入るのを躊躇していたお店です。
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バゲット1つ、それから子ども用に小さいパンを1つ買おうとすると、「小さいパンはあなたのお子さん用?だったらお金はいらないわ。」と店員さんが言ってくれました。なんて優しいんだろう、とほっこり。

こういう社会だから、家族がそばにいなくても、言葉ができなくても、子育てが孤独にならないんだなぁと感謝です。

先日ギリシャの市場でも、飽きてぐずりだした息子に果物を買おうとしたら、「子どものためだよね?お金はいらないよ。」と果物を売っているおじさん(この表現、ギリシャでは要注意。老けて見える人が多く、自分より10歳は年上だと思った人が年下だったりする…)が言ってくれたのです。お礼を言って受け取った果物を子どもに与えようとすると、「洗ってくるから待って!」と、裏にある公園の水道で洗ってきてくれたおじさん。自分のガサツさを恥じると共に、なんて温かいんだろう、と思ったのでした。私の母国のレストランでは、ベビーフード持ち込み禁止なんて言われたのに。

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ところで、そんな温かい人たちとの挨拶もやはり温かさ満載。ほっぺた同士をつけたり、ほっぺたにチューしたりするのです。

が、マヨルカ島とギリシャを行き来する時に注意したいことがあります。マヨルカ島ではほっぺたに唇をつける挨拶を、お互いの右頰、左頬の順でします。これ、男性と女性の同僚や友達同士でもするのだから、密かに片思いしている人との挨拶にドキドキしちゃう人もいるのかなぁ…なんて考えるのは、お互いの体に触れずに挨拶する極東の国から来た私だけかしら。同じスペインでも本土では唇はつけないとか。

反対にギリシャではお互いの左頬→右頰の順で頰をつけあうので、間違ってマヨルカ島風に右頰にしようとすると、自分の左頬をめがけてくる相手とチューしてしまう可能性があるのです。危険、危険。片思い中の人は、ますますドキドキか?

義母宅の気の利くお手伝いさんは、私がうっかり彼女の右頰を目掛けたのを察して、すぐに方向転換して私の右頰を目掛けてくれましたが、気の利かない人とだったら間違いが起こってしまったかもしれないなぁ。

ちなみにこういう挨拶は、日本を良く知るマヨルカ島での私の絵の先生や、ギリシャの歩くウィキペディア、スタマティスくんはしません。代わりにお辞儀をして来てくれます。

挨拶の仕方で、その国の人との距離もわかるかなぁ、なんていうのは、飛躍しすぎかな。