真理ちゃん、、
先日、街歩きしたら菜の花が綺麗に咲いていましたよ、、
子供の頃、真理ちゃんと菜の花畑で遊んだこと思い出しました、、
子供会のスタッフの方々が菜の花畑の中に迷路を作ってくれて、二人で手をつないで出口を探して歩きましたよね、、
真理ちゃん、感が良くて、こっちじゃないかしら、、
って、真理ちゃんの言う通りに行くとあっさり出口に着いて、、
真理ちゃんと僕のペアがいつも一番でしたよ、、

覚えてるわ、、はっきりと、
ケンちゃんの手のぬくもり、空の青さ、菜の花と土の匂い、、楽しかったわ、、
ケンちゃん、、もっと昔のこと覚える?

む、昔って、、?

例えばぁ、、そうね、私とケンちゃんがスペインに生まれた時、、あれは西暦で言えば、、
1700年代だったかしら、、
その時のケンちゃんの名前はアントニオ、
私はマリア、、
二人はジプシーとして生まれて貧しかったけど、
ケンちゃんがフラメンコのギタリストで、
私はフラメンコダンサー、、
私はケンちゃんのギターの伴奏で思い切り踊ったわ、、毎日、毎日、、
お客さんの声援と拍手の中で、、
とっても幸せだった、、

ま、真理ちゃん、、

イギリスに生まれた時は、、
私はお城に住んでいて、ケンちゃんは庭師としてお城に来てくれた時、、
私がちょうど出かけようとしたら、芝を刈っていたケンちゃんと眼が合って、、
(あっ!ケンちゃんと今生も会うことが出来た!
ケンちゃん!私よ!)
そう心の中で叫んでたわ、、

ぼ、僕も眼の前に居るのは真理ちゃんだとはっきり認識しましたよ、、
だけどこんなに身分が違ってはどうしようもない、、

私はケンちゃんとの生活を選んだわ、、瞬時に、、
二人の逃避行、、いろんな楽しいこともあったし、
辛いこともあったけど、若かったのね、むしろそれを楽しんでいたような気もするわ、、

ある村に着いて、、
そこで私とケンちゃんのラブラブの噂が広がって、
その噂を聞きつけたシェイクスピアが、
私たちをモデルにしてあの 「ロミオとジュリエット」を書いたって聞いたけど、、

なんかそうみたいですね、、
中身は真理ちゃんと僕の話しとはかけ離れてましたけど、、

そうね、、

真理ちゃん、、僕ら、インカ帝国にも生まれましたよ、、

そうだったわ、、

侵略者が僕らを追いかけて来て、、
僕らは崖っぷちまで追い詰められた、、
でもその時、、神様が使わしてくれたであろう、
大きなコンドルが現れて、、
その脚に僕らはつかまって空を飛び、、
二人は見つめ合って、、
私たちの二人だけの世界に行きましょう、、って、、

ケンちゃん、、私たち、、

真理ちゃん、、