4回目の移植で低HCGの陽性判定が続き、そして10週で流産をしました。
何回も医師からは遠回しの流産宣告をされましたが、何とかも持ちこたえて、心拍が2回確認された後の流産となりました。
BT 11 HCG 37
BT 23 HCG 1000
6週3日 胎嚢確認
7週6日 心拍確認
9週1日 心拍確認 2回目
10週 心拍停止 流産確定
私は流産確定の後、初めて医師の前で泣いてしまいました。
そしてかなり取り乱していたと思います。
不妊治療中医師の前では冷静でありたいと思い、今まで淡々と診断を聞いて、聞きたい事だけを聞いていた私が、診断中に初めて動揺をして何回も先生の前で同じ質問をして、説明を受けました。
着床前診断はいつからなのかとか、いつから治療を再開出来るのかとか、今出血し始めているから今後大量出血するかも?
とか。
私は2回流産をしているので着床前診断は受けられるとか、着床前診断は保険適用にならないとか、再度採卵が必要だとか、その事を何回も聞いては同じ説明を受けました。
職業柄医師は無表情で、淡々と答えていました。
心拍が確認をされてから10日後の、不妊治療クリニックを卒業する予定日の流産確定でした。
1週間成長が遅いと言われ続けていましたが、最後は心拍がしっかり確認された事と、最初が低Hcgだったので着床遅延の可能性があるとの説明を受けておりました。
しかしながらやはり常に不安な日々を過ごしていました。
そして妊活ノイローゼの真っ只中になりました。
成長が遅かったので、再度染色体の異常があった受精卵の可能性が高いです。
*現在検査中です。
覚悟はしていましたが、2回続けての稽留流産は1回目の時よりも悲しいものでした。
9週目の診断で1cm以上に成長をしたエコーに映った胎児の心拍が確認されて、
カーテン越しに医師に、
「心拍が動いているのが見えますか?」
と聞かれて、しっかりと胎児の心臓が動いている事を確認をした私は「はい。」と答えた事を思い出しました。
流産確定から手術まで毎日の習慣となっていたヘパリン注射をする時間の8時と20時になると、「あっ、注射をしなくてはいけない。」と思い、そして我に返りもうお腹の中の赤ちゃんが死んでしまったのだからヘパリンを注射する必要はないんだと思ったら、自然と涙が溢れました。
2回連続して稽留流産となるなんて。
そしてまた再度あの手術をする事になるのだと思い、悲しみが憂鬱な気持ちに変わりました。
案の定、今回は稽留流産手術はヘパリン注射の影響なのか、前回の手術とは比べものにならないくらい意識が遠のくほどの大量出血をしました。
術後のベットに戻った後に、医師が2人がかりで止血をし、他の医師も来て様子を見ていました。
術後の帰宅後もうずくまるほど子宮が痛くなり、数日間38度以上の高熱となり寝込みました。
コロナ検査を受けて陰性だった為、手術の影響だと思いました。
そのうちに自分の中でなぜか怒りの感情が湧きました。
「どうして私ばかりこんな思いをしなくちゃいけないの!?」
と。
そして冷静になった自分には、別の怒りの感情も湧いて来ました。
「着床前診断は、保険適用外」
「2回以上の移植不成功か、2回以上の流産経験者のみ可能」
「着床前診断は命の選択」
一言、
「はあっ?」
とだけ言っておきますが。
このまるで不妊&不育症の女性はまず傷つけと言っているような決定は、不妊治療または流産手術を経験した事のある人達が考えたルールなのでしょうか?
命の選択だと騒いでいる人達は、それなら不妊症&不育症の私達に2回連続流産をしろと言っているのでしょうか?
私達にだって人権があるし、感情だってあります。
治療は身身共に苦痛を伴います。
2回流産をしてからまたは移植不成功で着床前診断を始めて許可するとの決定がありましたが、2回も流産をしないといけないし、しかもその流産は胎嚢が確認された後の流産だけがカウントされるとの事です。
意味不明ですね。
私は抗リン脂質抗体を持つ不妊・不育症患者なので、バイアスピリンとヘパリンカルシウム注射を併用して使用して、流産を防止する治療をしていました。その副作用か流産後に手術前に出血をしており、止血が出来ずに流産手術で大量出血をしました。
着床前診断を「命の選択」と言われて誰に反対をされても、私は「この命の選択」を選びます。
どんなに非難をされても、保険が効かない着床前診断は高額だとしても、流産をする染色体異常の受精卵を子宮に戻す事はないでしょう。
もし私が着床前診断を受けて検査結果で染色体異常だと分かった受精卵は、絶対に破棄します。
なぜならもう2度と絶対に、流産をしたくないからです。