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遅ればせながら、観てきました。映画Westside Story 。
リメイク版ですが、オリジナル版を観たときはそりゃそりゃ感動しっぱなしなショッキングな出来事でしたものね。思春期で多感な時代でしたし、当時LP盤、何回も何回も針を落として擦り切れるまで聴いて。。
どこにいても鼻歌で、挿入歌を歌ったものでした。
アメリカにはこんな凄い音楽家、レナード・バーンスタインという人がいるのか、凄い国だ、なんて思ったり。表に出ない制作アーティストをリスペクトするという感情を初めて覚えたような。
それまでの私は、ミーハーだったなあ、と。目に見える物しか感動しなかったのかも。とても幼稚だったなあ、。と。
スピルバーグの腕によって何が凄く変わったか、はカメラワークと光と影の使い方がスタイリッシュになったようです。
でも、ごめんなさい、持論ですが、それだけかなあ。
俳優陣の素晴らしさは、オリジナルを超えていないのが残念でした。
特に、ベルナルド役。え、え、えー、この人おおおお。ジョージ・ チャキリス扮したベルナルド、、、ううううう。無言。
女優陣は良かったと思います。マリアも可愛いし、アニタの存在感は負けてない。特に、リタ・モレノは当時はアニタ役で光っていたし、今回はいい感じで歳とったなあと。人種を超えた愛に溢れた暖かい雰囲気、で、チャーミング。こういう風に歳とりたいなあ、と。
スピルバーグのリメイクの意図がイマイチ不明でしたが、もしかしたら彼は、生き証人としてのリタが生きているうちに制作したかったのかなと。リタはディレクションにも名前が入っていましたから。
俳優陣はダンスと歌でオーディションを決めたのでしょうか。ジョージ・チャキリスにもう少し近い人いなかったのでしょうか。あの、無精髭はやしているのって、、どうなん。。当時、私はチャキリスに恋をしたのですが、、今回はちょっと。。ああ、私のベルナルドが、、、。
ま、俳優陣は、100歩譲ったとして、、
ヘアメイク、スタイリスト、なんか違う気がする。
チャキリスの履いていたスリムのブラックジーンズとスニーカーで、長い足をさっとあげて踊るシーンはかっこよくて今も忘れられないシーン。私もブラックスリムジーンズを買ったもの。(足、太くて似合わなかったけれど)
今回のだぶっとした白いパンツは、、??あれで踊ってもカッコ良く見えない。
そして、ジェッツとシャークスの白人とプエルトリコ人の差がはっきりとわかるように、ジェッツは数人は金髪に染めて欲しかった。ほぼ全員が黒髪。だから一瞬、人種がわかりにくい。しかも、シャークス団にインド人みたいな、ちょび髭生やした、サイドスリットのチュニックを着たおじさんみたいな人も、、いや、パキスタン人かな、、、プエルトリカンに見えないい。ここ、人種問題として大事なところだと思うけど。
なんかなあ、、、
あ、でも、やはり、ストーリーと音楽は相変わらず素晴らしい。
ニューヨークフィルの演奏でさらに美しく悲しくアップグレードした感じ。
当時の荒々しいサウンドもそれはそれで良かったですが、また違うパターンが楽しめました。
でも、いま、こうしてリメイクすると、この作品の良さ、アメリカが抱える人種差別問題とか再認識されるという事もあるのかも。
今回、リメイクやカヴァーの難しさを感じました。
私達もスタンダードジャズを歌うのは、リメイクに近いカヴァー。オリジナルに負けない作品を作らねば、と、自分を振り返ったりしました。
いろんな意味で勉強になりました。
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