1.購入の対象となる福祉用具
年に一度10万円を上限とし、一旦全額利用者にて負担し、領収書を添えて市町村に申請すると、上限額内で保険給付金(9割)が後から支払われます。
対象となるもの
◎腰掛け便座
☆和式便器を腰掛け式に変換する便座
和式便器の上に置いて返還するタイプ
☆補高便座
洋式便器の上に置いて高さを補うもの
☆昇降機能付き便座
電動式又はスプリング式で便座から立ち上がる際に補助できる機能を有するもの
☆ポータブルトイレ
便座、バケツ等から構成される移動可能な便器
◎特殊尿器
尿が自動的に吸引される尿器
◎入浴補助用具
☆入浴用いす
☆浴槽用手すり
☆浴槽内いす
☆入浴台
☆浴室内すのこ
☆浴槽内すのこ
◎簡易浴槽
☆ポータブル浴槽
◎移動用リフトの釣り具
身体に適合するもので、移動用リフトに連結可能なもの
2.貸与(レンタル)の対象となる福祉用具
要介護度別に定められた限度額の範囲内で、下記の福祉用具を貸与(レンタル)できます。
利用にあたっては、指定居宅介護支援事業者にてケアプランに組み入れて利用する。
利用者は、指定福祉用具貸与事業者とレンタル契約し、毎月貸与に要する1割相当額を貸与事業者に支払い利用する。
◎車いす
☆自走用標準型車いす
☆普通型電動車いす
☆介助用標準型車いす
◎車いす付属品
☆クッションまたはパッド
☆電動補助装置
☆テーブル
☆ブレーキ
◎特殊寝台
サイドレール(落下防止柵)取り付け可能な背上げ・膝上げ・高さ調節のいずれかができるベッド
◎特殊寝台付属品
☆マットレス
☆サイドレール
☆ベッド用手すり
☆テーブル
◎褥瘡予防用具
送風装置等を備えた空気マット
ウレタン等によって減圧による体圧分散効果をもつ全身用マット
◎体位変換器
体位を容易に変換できる用具
◎手すり
取付けに際し工事を伴わない手すり
◎スロープ
段差解消のためのスロープ(工事の伴わないもの)
◎歩行器
☆二輪、三輪、四輪で体の前及び左右を囲む把手のある歩行車
☆四脚の歩行器
◎歩行杖
☆松葉杖
☆ロフストランドクラッチ
☆多点杖
☆カナディアンクラッチ
◎認知症老人徘徊感知器
認知症老人が屋外へ出ようとした時等、センサーにより感知し、家族等に知らせる機器
◎移動用リフト(つり具部分除く)
☆床走行式
☆固定式
☆据置式(住宅改修を伴うものは除く)
☆小型電動リフト
☆玄関先用電動昇降機
☆車いす用段差解消機
※ワンポイントアドバイス
福祉用具に関しては、利用者の状態によって見直しをされることをおすすめします。
特にレンタルの品は、状況を判断して購入に切り替えるとか、不要になったものは返す等して有効に活用することをおすすめします。
利用者ご自身が判断できないこともありますので、ご家族もよく検討する必要があります。
このあたりをケアマネージャーときっちりお話することが大切です。
例
完全に寝たきりの状態になってしまったのに松葉杖や自走用車いすなどをレンタルしたままになっている。
介護保険の点数が足りない状態で自費が発生するような方の中には、こういった特定福祉用具をレンタルしたままになっている方をよく見かけます。
利用者にとって、本当に必要かどうかの判断をしてケアマネージャに相談することをおすすめします。