お兄ちゃんが高校を卒業してから一週間
まだ一週間なのに、もうずいぶん前のことのように感じます。
お兄ちゃんの通っていた通信制高校は、平日登校コースと放送教育コースがあり、卒業式は二日間に分けて行われました。
お兄ちゃんの放送教育コースの卒業生は１０２名。
高校のすぐ近くにある大学のキャンパス内のホールで行われたのですが、私たちが会場に入ったときは保護者の姿はまばらでした。
「高校の卒業式ってこんなものなのかな・・・？」
と思いながら開式を待っていたのですが、１０時になっても一向に始まる気配がありません。
なんのことはない、お兄ちゃんもパパさんもちゃんとわかっていたのに、なぜか私は開始時間を勘違いしてしまい、随分早くに到着していたのでした（;´▽｀A``
だからお兄ちゃんが、
「この時間に家を出たら早すぎるよ！」って言ってたわけだ(^▽^;)
でも早く着いたおかげで、お兄ちゃんが座るであろう席の近くに私たちも席を確保することが出来ました。
（どんだけお兄ちゃんを見たいんだか
）
時間になり卒業生の入場
女子はなんちゃって制服の生徒が殆ど
男子はスーツの生徒が多く、ちらほらと以前の高校の制服を着ている生徒、そして、思いっきり私服の生徒・・・などなど、本当にさまざまでした。
年齢も、私くらい？と思える男性もいらっしゃいましたし、お兄ちゃんとさほど変わりなさそうだけどパパになっている生徒も。（奥さんと赤ちゃんも列席してました
）
金髪派手派手の生徒は意外と少なかったかな？
もちろん卒業式の練習なんてしていないので、ホームルームのときに一連の流れを教わったようです。
来賓の方にお辞儀をしてから登壇して卒業証書を受け取り、最後にまた来賓の方にお辞儀をして・・・というよくある風景です。
でも、卒業証書を受け取ってホッとしたのか、緊張なのか恥ずかしさなのか、最後の来賓の方へのお辞儀はかなりの生徒が忘れていましたねσ(^_^;)
おっとしまった・・・という感じで、慌ててお辞儀したり。
中には、保護者にお辞儀をする生徒もいて、これには感心しました。
残念ながらお兄ちゃんはしませんでしたが・・・A=´、｀=)ゞ
わたし、きっと号泣するんだろうな・・・って思っていたのですが、意外にも冷静だったんです。
お兄ちゃんが入場してきたときも、卒業証書を受け取るときも、涙よりも笑顔で見届けることが出来たんです
自分でもびっくりでした
でも、「建学の歌」という歌をお兄ちゃんたちが歌っているとき、その歌詞が舞台の脇に貼ってあるのですが、その中の、
「我らが母校 ここにあり」
という文字を見たとき、
「そうか～、この高校がお兄ちゃんの母校なんだよなぁ・・・」と思ったら、なんだか急に涙が溢れてきてしまったんです。
お兄ちゃんは高校に通ったとはいえ、月に１～２回のスクーリングと半期毎に二日か三日の試験日に登校するくらい。
「校歌」や「建学の歌」を歌う機会は少なかったと思うのですが、お兄ちゃんは、貼ってある歌詞を見てはいたものの、しっかりと声を出して歌っていました。
そんなお兄ちゃんの姿が後ろに座っている私たちからもよくわかって、
お兄ちゃんの気持ちはどうだったのかはわかりませんが、
わたしにとっては
「今まで本当にいろいろあったけど、ここがお兄ちゃんの母校なんだ！」って改めて思った瞬間で、涙が止まらなかったんです。
そう言えば、妹ちゃんが小学校を卒業するときも中学校を卒業するときも、「もうこの学校の校歌を歌うことはないんだな～」って思って、やっぱりすごく泣けました。
今回の涙はその時の感情とはちょっと違うけれど、それはきっと、お兄ちゃんが起立性調節障害になってからの約６年間のことを思い、たくさんのことを乗り越えてここまで頑張ってきたということへの喜びの涙だったのかな・・・って思います。
あと、最後に「蛍の光」も歌ったのですが、これも泣けました。
「蛍の光」って、お店の閉店時間になるとよく流れるので聞いてはいるけれど、歌うことってなかなかないし、最後にここでも涙でした。(｡＞0＜｡)
卒業式のあとは、記念写真を撮ってから、祝賀パーティー
クラス毎にテーブルを囲んで、担任の先生や友達と写真を撮ったり、わいわいと楽しい時間が過ぎて行きました。
高校の目の前には昔ながらのお肉屋さんがあるのですが、そこのから揚げがとても大きくて美味しくて、お兄ちゃんは投稿した際には必ずお昼に買って食べていました。
私も高校に行ったときは必ず買って、お兄ちゃんと歩きながら少しだけほおばったり、妹ちゃんやパパさんにもお土産にしたりしていました。
そのから揚げが山盛りであったのですが、食欲旺盛な高校生たちによってあっという間になくなりました
まあ、私もしっかりいただきましたけどね(*^.^*)
お兄ちゃんに高校の想い出って言ったらなに？って聞いたら、
「から揚げと川下り
」 と即答
（川下りは、ラフティングとして記事にしました）
それだけかよ～って思いもあるけれど、それだけでもこんなにはっきりと言える想い出があるってことは、
すごいことなんじゃないかな！って思いました。
お兄ちゃん
高校卒業、本当におめでとう
まだこれからも起立性の症状は出てくるかもしれないけれど、焦らず、自分の道を信じて、お兄ちゃんらしく進んでいってくださいね。
そして、勉強も大切だけど、念願の大学生活を思いっきり楽しんでね
お母さんはいつでも応援しています