富士山富士登山から、はや十日が経ちました。


と言うか、まだそれしか経っていないの?・・・というのが本当のところで、もうずっとずっと前のことのような気がしています。



最初に結果からお話しますと・・・

私以外の3人は、見事に富士山の山頂まで登ることが出来ました~~~富士山キラキラ合格


女の子妹ちゃんは、小5、小6、そして今回の中3と通算3回目の富士登山で、登頂は3年前の6年生のときと今回とで2回目になりますクラッカー


今回は前回よりペースが早かったと言っていて、さすがの妹ちゃんも、「辛かった~~~あせる」と言っていましたが、それでも頑張って山頂目指して登り続けたということは、本当に本当にすごいことだと思いますアップ


そして、富士登山初挑戦のお兄ちゃん男の子


いくら17歳の若さとは言え、運動らしい運動は殆どしていないし、体力は相当落ちているはず・・・と思っていたのですが、やっぱり若さなんですかね? 

それとも、生まれ持った運動神経の良さなのかな?


そんなお兄ちゃんでも、「登るのは楽勝だったから何回でもいいけど、下山はホントに辛かった~~~汗 もう今回だけでいいや~!」 と、さすがに言っていましたが、筋肉痛ひとつなく、本当にお見事と言うしかありませんアップ


パパさんは、富士登山は10数回、登頂は5回以上とかニコニコ


今回は山頂を一周するお鉢めぐりをしたそうですが、帰りの五合目のバス集合時間までが意外と短くて、どうしても急いで下山しなくてはならなくなってしまい、膝に相当の負担がかかったようです。


帰り道、膝の関節をすごく痛がって辛そうで可哀想でしたあせる


前回のツアーは、山頂でご来光を拝んでから、ラーメンやおしるこを食べて温まる時間が結構あったそうなのですが、今回のツアーは全体的に時間の余裕がなくて、五合目に到着したときも五合目から帰るときも、慌てて昼食を食べたりトイレに行ったりという感じでした。

もしまた富士登山・・・というときには、もっと余裕のある行程がいいね!と話しました音譜 (って、次はあるのかなべーっだ!




さあさあ、肝心の私はと言いますと・・・、

残念ながら七合目でリタイアという形になってしまいましたしょぼん



登山が始まる前、ガイドの方からは、高山病にならないための山での呼吸法についてしつこいくらいに注意を受けていたので、どんどん標高が高くなっても、頭が痛くなったりということは全くありませんでした。


吸うことより吐くことに意識して、話しながら、歌いながら登る気持ちで!と言われていました。


初めの頃は妹ちゃんとしりとりをしながら笑って歩いていましたが、だんだんとそれもきつくなり、会話はなくなってきます。


するとガイドの方が、「皆さ~ん、黙って歩いちゃダメですよ~! 会話が聞こえませんよ~!」と声をかけます。

それに対してみんな、「は~~~い!」と返事。


そうやって声を出すことが大事だそうです。


私は、会話しろと言われても、歩くだけでもどんどん鼓動が早くなってきて辛いし、「話すなんて無理、それに何を話せばいいかもわからないよ~!」と、はぁはぁしながら言いました。


するとまたガイドの方は、「それでいいんです、何か話せば自然と息をしますから!」

と言います。


黙ってしまうと呼吸も少なくなり高山病になりやすいので、ろうそくの火をふぅ~っと吹き消すように勢いよく息を吐いて深呼吸したり、とにかく呼吸には気を遣いながら歩いて登りました。


私はとにかく声を出そうと、足を一歩踏み出すたびに、意味もないけど、「はい~、はい~!」とちょっと変な人になりながら歩いて登っていました。


妹ちゃんには、「ママ~、変だよ~!」と言われても、とにかく一歩足を踏み出すのもどんどん辛くなってきて、自然と変な声も出ちゃうし、そうしないと本当に辛いのです。


そんな変な感じでしばらく頑張って登っていた私ですが、途中で右足のふくらはぎがつってしまいました。


その時はその場で足を伸ばしたり軽くマッサージをしたりしてなんとかまた登り始め、一歩一歩、次の休憩場所(七合目の山小屋前)まで頑張ったのですが、そこで休憩しているときに、更に右太ももの付け根がつっているのがわかり、それをガイドの方に話したら、

「あ~、またつっちゃいましたか~。 つってしまうのは水分が体に回っていないということなんですよね~。 どうしますか? 八合目まで行けそうですか?」と、私はこれから先のことを尋ねられました。

(ガイドの方は私に対して「もう無理ですよ」とは言いませんでしたが、今までの私の状態を見ているので、ここでリタイアした方がいいと思っていたことでしょう。)



私たちがその日宿泊するのは、八合目の山小屋でした。


もし、途中でリタイアするにしても、八合目まで行かないと下山道には通じていない・・・と、パパさんからなんとなく聞かされていたので、私は、なんとしてでも八合目までは絶対に行かないとならないのだと、辛さの中でもずっと思っていました。


とは言え、私のこの体型と体力ブタ

たぶん、皆さんが、10キロのお米の袋を一つ、いえ、二つ背負って歩くのと同じようなものです。

考えただけで、無理って思いますよね???

それなのに私は、本当に無謀な挑戦をしたものです叫び


実は、五合目からほんの少し歩き出しただけの時点でもう既に、とてもとても私には山頂まで登るのは無理だよ汗と、家族のみんなにはまだ言えなくても、自分自身では十分すぎるくらいにわかっていました。


今回のツアー参加者は、私たちの家族を含めて32名でした。

その殆どが、富士登山初挑戦ですカメ


ガイドの方からは、「体力に自信のない方は、なるべくガイドの後ろを歩いて下さい!」と言われました。


もちろん私は、一番前に行かなくてはならないほど、体力に自信がありませんでした。

でも、みんながみんな一番前を歩きたいと思うような集団で、私は、「パパさんたちと一緒なら大丈夫か!」と、家族揃って後ろの方に並んで歩き始めました。

でも、すぐに前の人との差が開いてしまい、どんどん置いて行かれてしまうのです汗


やっとの思いで休憩場所にたどり着いても、トイレに行ったりしている間に、先に着いた人はしっかり休憩出来ていても、私がトイレを済ませてやっと休憩しようとすると、「さあ、そろそろ行きましょうか~?」と、十分休めないまま、また出発・・・という状態が続いたりしました。


「もう少し休ませてください」とお願いすれば、少しは休憩も延びたかもしれません。

でも、そこはやはり団体行動。

自分のやりたいようには、どうしても言えませんでした。


そんな、もう限界に近い状態で、途中ふくらはぎもつりながら、本当にやっとの思いでたどり着いた七合目の山小屋。


ガイドさんに、「どうしますか?」と尋ねられたとき、私の中には、「ここでリタイアする訳にはいかない!」という思いと、「ここでリタイアしてもいいの?」という両方の思いがありました。


詳しく説明を聞くと、七合目からでも、リタイアした人用に下山できるルートがあるようで、また、ちょうど休憩していた七合目の山小屋は、本来泊まる予定だった八合目の山小屋と連携していたようで、そのまま宿泊できるとのことでした。


私は、「せっかく家族揃ってここまで来たのに、一緒に頂上を目指せないのは悔しい・・・しょぼん」 と思いましたが、今までの状態を考えたら、やっぱり自分が頂上まで行くのはほぼ無理だと思っていたので、ここでリタイアしてもいいんだとわかると、悔しさの中にも安堵した気持ちがあったのも確かでした。



このことを、先頭の方で休憩していたパパさん達に話さなくちゃと思って、ガイドさんにパパさんを呼んできてもらおうと思ったら(自分でパパさん達の方に行くのももう無理でした)、ちょうどパパさんが私のほうに来てくれました。


おひつじ座「どう?大丈夫?もう少しで八合目だけど、行かれそう?」

ブタ「さっきはふくらはぎがつっちゃったんだけど、いま、太ももの付け根もつっちゃったの。 ごめんね、もう無理だわ。 ガイドさんに聞いたら、この山小屋に泊まれるんだって。 だから、残念だけど私はここで止めることにするね・・・汗

おひつじ座「そっか・・・、わかった。 ここまでよく頑張ったよ!」


そして、お兄ちゃんと妹ちゃんもこちらに来てくれたので、残念だけどこれ以上は無理だからここでリタイアする・・・ということを伝えたら、いろいろな思いが一気に溢れてきて、涙がど~っと出てきてしまいました・・・。


女の子「え~~~、ママもう行かれないの?」

ブタ「うん・・・、ごめんね、ホントにごめんねあせる

男の子「かあさん、大丈夫?」

ブタ「うん・・・、ホントにごめんね、一緒に最後まで頑張れなくてごめんね・・・しょぼん


そう言うのが精一杯でした・・・。


そして、休憩時間が終わり、パパさん、お兄ちゃん、妹ちゃんは、まずは今夜の宿泊先がある八合目の山小屋を目指して、また登り始めました。


女の子「ママ、一人で泊まるの大丈夫? あとで電話するからね!」

ブタ「うん、大丈夫だよ。 妹ちゃんも無理しないでね!」


妹ちゃんだって、少しはきつかったはず。

それなのに、こんな私のことを気遣ってくれて・・・。

ごめんね、ダメダメなママでしょぼん


あとになって気付いたのですが、私が少し場所を移動して上を見上げれば、三人が登って行く姿が見えたのですが、そのときの私には申し訳ないけれどそんな気力もなくて、その場に座って呼吸を整えるのがやっとでした。



みんなが出発してから、しばらく七合目の冷たい空気を吸ってゆっくりしていると、山小屋の方に「準備が出来ました」と案内されました。


産まれてから数十年(あっ、もう年ばれてましたよねにひひ)、私はここで、初めての山小屋体験をすることになりますビックリマーク(それも、一人でえっ




富士山晴れご来光を拝めた話や妹ちゃんたちのその後の登山と下山の話、山小屋でのおもしろい話などもまだまだありますが、取り敢えず今回は、家族そろっての富士登山からみんな無事に帰ってきたことをお知らせしまして、この辺で終わりにします。



応援してくださったみなさん、本当にありがとうございました音譜



つづく・・・