6月26日火曜日・・・



おじいちゃんは大好きな我が家に帰ってきました。


いつも使っていた布団(白いカバーに替わっていますが)に寝かされたおじいちゃんは、本当に眠っているだけのように見えました。



親せきの人たちは、おじいちゃんが家に戻る前に大勢来てくれていました。


おばあちゃんの妹さんたちは、忙しそうにお茶出しをしたり、おじいちゃんにお供えするお団子を作ったりしていました。

私は嫁ですが、何をしたらいいのかさっぱりわからず、お茶を出すお手伝いをしたり洗い物をしたりしました。


夕方5時、お坊さんがみえて、枕経というお経を唱えてくださいました。

そうして初めて、お線香をあげられるのだそうです。



お兄ちゃんと妹ちゃんは、おじいちゃんの顔や頭を撫でて、それからお線香をあげました。


お通夜と葬儀まで少し日にちが空いてしまうので、おじいちゃんのからだが痛まないように翌日27日(水)に納棺しました。


納棺師・・・いわゆるおくりびとと言われる方が二名いらっしゃいました。


おじいちゃんのからだは、拭くだけでなく、ちゃんとお風呂に入れてきれいにしてくれるのだそうです。

介護用のお風呂と同じ作りだというお風呂に横になって、体の上にバスタオルをかけました。

そして、逆さ湯というお清めを家族と親族でしました。

ひしゃくにぬるま湯を入れて、左手で持ち、足元から胸元までひしゃくを外側に傾けながら(通常の逆さまの使い方)、おじいちゃんのからだにかけていきます。

そのあとは、納棺師の方が頭の先から足の先までボディーシャンプーできれいに洗ってくださいました。


きれいにお清めしていただいたおじいちゃんは、白装束に着替え、わらじを履き杖を持ち、旅立ちの支度を終えました。

おじいちゃんが着せてくれと言っていた、天理教の黒い着物を上からかけて、準備は完了です。


納棺の作業の中では、見せてくれるところと、ここは失礼しますと見せてくれないところがありました。

裸にして着替えるところと、お顔の処置です。


おじいちゃんはげっそりと痩せてしまったという感じではなかったものの、やはり頬には詰め物が入っていました。

その詰め物が少し多くて、いつものおじいちゃんよりだいぶ頬が張っていて、後で見たみんなは、

「この顔おじいちゃんじゃないよね、だれ?^^」・・・と、ちょっと笑ってしまうというか、違和感ありありでした。(不謹慎ですみません)

目は、自然に眠っていうように見えるとかで、やはりまぶたに詰め物をして膨らませていました。

また、目や口は、開いてしまうのを防ぐために、たぶん糊のようなものでくっつけられていたと思います。


最後まで、納棺師の方々は丁寧におじいちゃんに接してくださり、本当にありがたい気持ちになりました。

このようなお仕事の大切さを、今回初めて知りました・・・。



29日(金)30日(土)のお通夜、葬儀にはたくさんの方にいらしていただいて、おじいちゃんは幸せな旅立ちをしたんだなぁ・・・と、本当にありがたく、嬉しく思いました。



前回の記事で、妹ちゃんはおじいちゃんとのお別れに涙した・・・と書きましたが、お兄ちゃんは我慢していたのか、一切涙を見せませんでした。

パパさんも、涙は見せたそうですが、私や妹ちゃんのように嗚咽・・・ということはなかったようです。

(実は、パパさんの泣いているところは、いまだかつて見たことがありません)


でも・・・、

葬儀で妹ちゃんがおじいちゃんへの感謝の手紙を読み、お兄ちゃんは、読み始めてすぐに泣いてしまった妹ちゃんのその横で、妹ちゃんの背中をさすったり涙を拭いたりしてあげながら、じわじわと涙が出てきたようです。

そしてそのあと、お兄ちゃんもおじいちゃんへの感謝の気持ちをお手紙なしで話したとき、今まで我慢していた感情が一気に溢れ出したのか、お兄ちゃんはおじいちゃんの祭壇の前で大号泣でした・・・。

それでも、一所懸命おじいちゃんへの感謝の言葉を述べて、自分の精一杯の思いをしっかりと伝えることが出来ました。

私はお兄ちゃんが泣きながらも頑張っているので、その場で見守っていましたが、お兄ちゃんのあまりの号泣さに、いてもたってもいられなくなったおばあちゃんがそばに行ってくれて、お兄ちゃんの体をさすってくれました。

お兄ちゃん、震えていたそうです。

きっと、立っているのもやっとだったんじゃないかと思います。

それでも、最後に自分の口からおじいちゃんに伝えたかったんだよね・・・。


本当に頑張りました・・・。


妹ちゃんは、おじいちゃんとの数々の思い出の一部、そして、最期に間に合わなかった後悔を話しました。


「いつまでも後悔して泣いていても、おじいちゃんは喜ばないと思います。

これからもおじいちゃんのことを忘れずに、笑顔でいます。

私は、おじいちゃんに言い忘れたことがあります。

私は幽霊が見えません。だから、おじいちゃんの姿ももう見えません。

亡くなってからもしばらくは近くにいると聞きます。

だから、おじいちゃんがまだ近くにいてくれるなら、言いたいです。

今まで本当にありがとう。これからも、おじいちゃんのことが大好きです・・・。」



本当に超が付くほどの親ばかですが、なんて心の優しい子供たちなんでしょう・・・ラブラブ

今回だけは、言わせてくださいね・・・ニコニコ



おじいちゃんのことでは、温かいコメントありがとうございます。


これからも家族仲良く、おじいちゃんのことをたくさん話して楽しく過ごしていこうと思いますクローバー



いつもながらつたないブログですが、今日も読んでいただきありがとうございました・・・ぶーぶーぶーぶーぶーぶー