禅‐壁を破る智慧 | MARIBU インテリジェンス ブログ

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週2回 日曜日と木曜日更新!
自分で読んだ本、観た映画を紹介します!

人生で壁にぶつかっている、悩んでいる時には、運動でいう所のサプリメント以上
の効果があると思う。
逆境の時は、雑草を思い浮かべよ!と記載されてるが、
当たり前過ぎてあまり共感できないかもしれない。
しかし、よく読みといていくと、仏教によると人には絶対に
免れられない4つの苦しみ≪生・老・病・死≫があり、
逆境そのものが生きることの本質で、逆境の時だけあたふたしても
しかたがないというのである。
なんでも自殺を考えるのは人間だけで、
地球上の他の生物はそんな事は考えないらしい。
<山川草木悉皆成仏>(読み:さんせんそうもくしっかいじょうぶつ)
という言葉があって、
草も木も虫も魚も鳥も獣も全ては一瞬一瞬、
その生命を完全燃焼させており、そこには生命自ら閉ざそうとする事などは微塵もない。
人は言葉をもって考える事が出来るがゆえに、生き物として致命的な弱さを抱えて
しまった。
しかし、人間も元来他の生き物と同じように本能レベルで生命を前に進めていく
力を持っている。
つまり、人間はいかなら逆境においても、それを乗り越える能力が備わっている
というのである。
そうか、もし逆境に陥った時は、人間の本能レベルを引き出せばいいのか?
と小生は思ってしまった。
人間は豊かになりすぎて、だんだん本能という人間が元来備わっている
武器が錆付いてしまったのかもしれない。
おそらく、今から1万年以上前の縄文時代などに自殺はなかっただろう!
なんせ生きていくのに必死であって、そんな概念も、そんな考えもなかっただろう!
それを考えると、これだけ便利な世界に慣れきってしまった一部の現代人には
逆境をものともせずというのは難しいことなのか?
しかし、世界では今でもアフガニスタン、ソマリアといった難民がたくさん存在して
必死になって生きようとしている。
それを考えると、我々の置かれている逆境というのは
たいしたレベルではない。
明日生きているかも分からない境遇にいる難民の人達を考えると
非常に贅沢な悩みであり、申し訳ない。

この本によると、逆境が苦しいのは、人生を加減で考えるからだそうだ。
「得る」事にプラスの価値観を持ち、何かを失いそうになるとあたふたする。
よって、失うことに強い価値を見出さない人には、失うことはそれほど怖くない。
すなわち、得ることは価値のあることだという、大前提がある限り
逆境と戦い続けなければならない。
逆に、得ることに価値を見出さなければ、逆境を感じなくなるのだという!
確かにそうなのかもしれないが、ほとんど仏の域である。
この現代にこのような考え方を身に付けるという事自体が修行であると
思った。
人は物欲の塊だ。
お金、車、ブランドバッグ、家、食べ物など贅沢をしたい、あれがほしいこれがほしい
と思う本能があるのもまた人間ではないだろうか?
何万年前はそのようなものがなかったから、そういう考えが浮かばなかったという事も
あるのではないかと思う!
よって、ある程度の足し算引き算という考え方は仕方ないにしても、
問題は逆境が起こった後が重要。
失敗に神経質にならない事とこの本でも書いてある。
失敗に神経しつな人はいつまでも後悔を引きずるために、それに使う時間が勿体ない
というのである。
まさにその通りだと思う。
後悔の時間ほど無駄な時間はない!
苦境に陥った時、冷静に失敗を分析・科学し、
どこに自分の落ち度があったのかを判断して同じ轍を踏まないようにするだけである。

自分で招いた逆境ならば、自分でその逆境を壊せるのである!
是非、この逆境をと上手く付き合い、この苦境を壊していこう!

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