自分を信じて尊重する・・・。
自分自身がガンになると本当にいままで気がつかなかったいろいろな事が見えてきます。
もともとよほどのことがない限り病院にはいかなかったので、この15年ぐらいでいった病院は歯医者ぐらいです。
これだけはどうにもならない・・・。産後から歯はどうもだめです。
実はガンになる半年ぐらい前に思っいきり歯が腫れて、あとから安保徹医師の本を読み直してみると、それこそガンの予兆だったのですが、自分は病気になんて絶対にならないという変な自信から見逃してしまいました。
私も含めてガン患者の方たちはみんな治癒の方向を探しています。延命を受け入れた人もいるでしょうが・・・・。
インターネットを検索すればさまざまな病院や医師のガンに対する治療方法がでてきます。どれがよくてどれが悪いのか・・・・。
同時に、代替療法や自然療法の考え方も・・・・。
何を選択したらいいのか、迷うのは自然のことだと思います。
私だって、この方法がいいと思いながらも迷ったり不安になったりするから、1年近くも抗がん剤をやったのですから・・・。
実際に抗がん剤をやめると、普通の人はだいたいが西洋医学の医師に従うのが当たり前と思うので、急にサポートしてくれる人の数は減ります。
サポートしてくれる人の数が減れば、つまりそれは小人数派にまわるわけですから、自分の選んだ道を信じる強い意志がなければ不安は次々に浮かんできます。
私は、幸いかな、もともとがセラピスト、そして周りには自然療法を信じているあるいはそれを仕事にしている人たちがたくさんいたので、あまり驚かれずもせずに抗がん剤をやめることができました。
そして何よりも長年寄り添ってきた友人たちが、異口同音に
「加奈の信じた道。私たちは周りで見守っているよ。」といってくれました。
もっといえばたまたま知り合った新しいこれからの友人たちも応援してくれています。
家族だってそうです。母の信じた道です。1年抗がん剤をやってだめだったのだからこれ以上は何も言わず、だまって見守ってくれています。
ガンってとてもやっかいな病気です。
抗がん剤は医師もみとめるように身体にはかなりきつい毒です。(医師がはっきりと毒だから、漏れては困ると、それで、ポートを埋め込んでいます。)
「毒をもって毒を制す。」という考え方で、そこに完治という考え方はありません。延命です。
でも、それはそれで医師にそういう説明を受けて、それでも抗がん剤をガン患者さんが選んだのならば、私はそれはそれでいいと思います。
自分の意思で選んだのだから・・・。
一番つらいのは家族が何としてでも抗がん剤しかないといってせまり、本人の意思と言うよりも家族の意思で抗がん剤をやることではないでしょうか・・・。
この病気になって気がついたことの一つに、気持ちが負けたらガンは悪化するということです。
気持ちはのらりくらりとしながらもとにかく自分は死ぬかもしれないとかそういう不安はいっさい捨てていくことだと思います。
そういう負けない気持ちがある間は普通にのらりくらりと暮らせることに気がつきました。
もちろん自分なりの手当てをしながらです。
気持ちに負けない、自分の意思で治療の方法を選択する。たぶん一番大事なことだと思います。
とはいえ、私だってふっと不安になるときはありますが、その時はいずれみんな死ぬのであって、ちょっと人より早くこの世とお別れかな・・・。まあ、来世は病気にならないようにしよう・・・。なんて思うようにしています。
ピエールドゥロンサールついに満開です。
クリスチャンディオールです。1958年作出の名花。この年のバラでもうひとつ有名なのが、アイスバーク。白いばらです。
自分の生まれた年に作出されたバラを育てようと思った時に迷わず、赤いバラ・クリスチャンディオールを選びました。白より赤の方が私らしい・・・。
イングリッシュローズのスワンです。おまけでくっついてきたバラですが、もう今年で10年ぐらい育てています。とても良い香りがします。