光石研映画祭 その2『Helpless』 | Fruits of Serendipity

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marianneが偶然出会った「幸運の結果」。または、素敵なアレコレ(音楽,映画,本,TV,アート,Web,広告,人)への深夜に綴るラブレター。

光石研映画祭 、2度目は最終日でもある『Helpless』の上映日に行ってきました。


この日はトークの前にまず映画上映。

まず、『海流から遠く離れて』という、20分弱の横浜国立大学プロモーションビデオを

上映(『Helpless』の青山監督と光石さんの作品ということで)。

全然大学の紹介ビデオっぽくなくて衝撃でした。

若者が観るPVなのかどうかは分かりませんが・・・大学が全然楽しそうじゃないじゃない(笑)

まぁでも国立大学ってこんなテンションですよね。うん、うちも地味すぎるほど地味でした。


そして、そのまま連続で『Helpless』を観ました。

Helpless/浅野忠信
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1996年、浅野忠信さん主演、青山真治監督のデビュー作です。

光石さんはすぐにキレて発砲するヤクザの役。

穏やかな光石さんですが、ヤクザ役もとても素敵でした。


この映画を観て、私はなんとなくゴダールの『勝手にしやがれ』 を思い出しました。

ストーリーは全く違うのですが、チンピラが出ていたり、カメラの感じ?とか。

『勝手にしやがれ』の英語タイトルは「Breathless」なのですが、何となく音も似てるかな・・・と。
暴力に走る、救いようのない主人公たちですが、みんなのたたずまいがカッコイイ映画でした。


昨年上映された『サッド ヴァケイション』 では、浅野さんはこの映画の主人公である高校生、

健次を再び演じているのだそうです。

まだ観てないから近いうちに観なくては。



映画上映後のトークショーは大変豪華で、

斉藤陽一郎さんと浅野忠信さんが光石さんとトーク。

(青山監督のメッセージビデオもありました。)


皆さんもうずいぶん前のことなので『Helpless』撮影時のことはあまり覚えていないようでしたが、

皆さんの素な感じを拝見できて、楽しいトークショーでした。

しっかし俳優さんってカッコいいですのう。



光石研さんの上映作品はものすごくたくさんあります。

2007年だけでも12-3本、今年夏まででも8本!

映画好きな割に映画を観ていない私はほとんど見逃しておりますが、

急がず焦らず、マイペースに観ていきたいなぁと思います。


そして、光石さんのように、ある意味仕事を選ばないというか、

どんな役もこなせるような人(私は役者じゃないけど、人間として)に

私はなりたい、と思いました。


スーパー・サブで、いいじゃない。