そもそもは年始のスナック東雲閉店後に、ネイキッドロフトの店長から新生ラストワルツの杮落としに何かやって欲しいと頼まれたのが切っ掛けだった訳。

例の如し酔っ払って居たワタクシは、その場のノリでおおくぼけい(アーバンギャルド)を指名することにし、向こうも恐らくノリで「やろう」と返事をくれてそれから約3か月後の4月25日、

「肋骨」は鮮烈デビューを果たす事となった。

 

お互いの予定が中々合わず、数える程しかスタジオに入れなかった結果あの奇妙な即興スタイルが生まれる事になり、個人的には興味深い実験的ユニットになったと思って居るんだけど如何だったかしら。

機械音痴なのに幾つも機材を持ち込んで、自らセッティングをし(本番中次々にトラブルが起きたのにはもう笑ってしまったが、おケイたんがしれっと繋いでくれて事なきを得た)曲目は決めて居たもののアレンジや構成はアドリブ要素が強く、常に何が起こるか予測不能。

 

こんなの、初めて❤︎

椅子を真横に配置したお陰で、これまたノリで引き受けてくれたVJのAliさんによる美しい映像演出を視界に入れながら、絶妙な緊張感を楽しませて頂いたわよ。

 

この10年、一緒に音を出す人にも演出に関わってくれる人にもアレコレ注文を付けて、それでも理想とする世界を作るのに非常に苦労して来たと云うのに、今回おケイたんやAliさんに全て委ねて自分もそこで自由に遊ぶと云う或る種の理想型が初回で実現してしまうなんて、驚きだった。

革命的。これが発想の転換ってやつ?

 

因みに会場のラストワルツは、嘗て青い部屋だった場所。

初期のキノコホテルは何度か此処に出演して居たし、プライベートでも良く通った思い出深い地なのである。

まだお元気だった戸川昌子さんとも一緒に飲んでお喋りしたり歌ったりした事もあった。

まさか此処がロフト直営になるとはねえ。内装もすっかり変わって居て正に隔世の感有りだったが、

お手洗いだけは当時のままだったのが印象的。

 

ヴィジュアルもノリで決めてこんな塩梅に。

おケイたん骨格美人。

 

【写真:ミワ】

 

曲も構成も決められたライヴに慣れてしまって居る為時間感覚を完全に失い、持ち時間45分を10分以上超過。

トリの海藻姉妹に大迷惑を掛ける羽目に・・・

 

今回を機に、2年に一度くらいしか触って居なかったヴァイオリンの練習に本腰入れるわ!と決意した矢先、終演後の楽屋で片付け中に迂闊にも弓を床に落とし、呆気なく尖端断裂、破壊せしめたのであった。まさか。

 

全力で、拒否された・・・。

って云うかこれ修理代幾ら掛かるのよ。

そもそも修理出来るの?買い替え?

 

どっちよーーーっ!!

なんせ子供の頃親に買って貰った楽器なので(と云ってもそこそこのお値段はした)かなりの年月が経って居る訳で。

メンテナンスもロクにして居なかったので、寧ろ今迄よく持ったのかも知れない。

大人しく、買い替えると致しますか・・・。めそめそ。

 

 

因みに、前出の海藻姉妹さんは6月のキノコクロニクルにて3日間ゲスト出演頂く事になりました。

昨年のヒカシュークリスマスでご一緒した際にワタクシ自ら口説いてご快諾頂いたの。

どうぞお楽しみに。

 

気まぐれユニット・肋骨の今後にも、生温かくご期待下さいませ・・・

 

 

ではまた

ご機嫌よう。