真っ黒に埋め尽くされたスケジュールを眺めて「やれる気がしない!死んじゃう!」と喚いておったのは3月の始めの事。

根っからの怠け者でぼーっとして居るのが何より大好きなワタクシが、極限まで稼働した年度末。既に記憶があんまり無いもの。


胞子諸君は先刻ご承知の通り、我々は3月半ばから録音作業に入って居りまして。
キノコの場合基本的には、まず最初にリズム隊のお2人からどんどん録って行き、続いてギター、鍵盤、その他ワタクシが付け足したい音、歌、コーラス、トラックダウンと云った流れで進行。
自分の役目を終えた従業員からご帰宅頂き、マスタリング当日まで悶々として頂くシステムを採って居りますの。

その為、全工程の後ろ半分は殆どワタクシとエンジニアさん2人きりの作業になる訳で、大概此処で壁にぶち当たったりアクシデントが発生したりして非常に悩ましい事態に陥るのでございます。
ちなみに昨年の「革命」に引き続きエンジニアは杉山オサムさん。
多忙を極める中で、ワタクシの無茶な要求に今回もガッツ溢れる神対応を見せて下さってますの。
感謝。

今回は、作業の合間に深夜イベントに出演したり沖縄遠征で2日間演奏したり、

 



珍種・純白キノコ(3/18 White Decadance 2017より)

 

 

いつにも増してハードではあったけれどそれが良い息抜きになったりもしつつ、

1日も休む事無く毎日元気に活動して居た訳なのだが・・・

 

波乱が起きたのは沖縄から帰京した翌日。
寒暖差で若干体調を崩した実感は有ったのだがなーんかおかしい。
って云うか声が出ない。
いやいや、歌入れがまだまだ残って居るんですが。
耳鼻咽喉科に行き、この世で1番か2番くらいに苦手な鼻カメラを挿入され涙目でエグエグして居るうちに診察は終り、出来かけの声帯結節に風邪による咽頭炎が併発して居る事が判明。
確かに連日歌いまくっては居たけど、結節なんて5年ぶり。
全く、油断ならないわ。
もう2度と鼻カメラをやられないように摂生しなくては・・・(其処じゃないから)

ステロイド吸入・服薬と絶対安静で手を打ち最短での完治を目指すも、結局丸2日間歌入れは出来ず貴重なスケジュールに大穴を空ける羽目に。
3日目にして漸く復活し、残っていた歌やコーラスを気合いで全部入れたのであった。
魂、抜けたわ・・・

日付が変わる直前にスタジオを出て、焼き肉とビールにありついたのは深夜2時近くだっただろうか。
この開放感の為に全ては存在すると言っても良い。
これからトラックダウンで細部を仕上げて形になった音源がさて、どうなるのかと云うと。

 

 

 

はい、ここからが本題。


6月7日に、キノコホテル創業10周年記念アルバムとして発売される事となりました

よっ。

通常のオリジナルアルバムとは違う位置づけの所謂、異色作。
過去に発表した楽曲群から、レーベルの垣根を越え独断と偏見で選別した楽曲達を相手に4人が遊び倒す事をテーマとしており、大分危険度・変態度が上がっております。

「何だかんだで、ベスト盤ってやつなのでは?」

お黙りっ。
ヒットが1曲も無いのにそんな陳腐なもん出す訳がなかろう。
ピンヒールで◯◯◯粉砕するわよ、お前。

そう、「ベスト盤」ではございません。ここ重要。
はぁん、楽しみ。

ではまた、ご機嫌よう。