1月7日。晴天。キノコ一行は京都から大阪に移動し、味園ユニバースへ。

会場に着くと、カラフルな古着を着たスタッフや出店者達が動き回って開場準備中。

ワタクシも、今だから言えるがかつてはベルボトムを穿いて(しかもお尻が小さく太腿が細かったので毎回お店でピッタピタに詰めてもらって居た)目がチカチカするような柄のシャツ、巻き毛のウィッグに付け睫毛にトンボメガネ、派手なアクセサリーをじゃらじゃらさせながら街を練り歩いたものだわ・・・(当時はまだ「痛い」と云う表現が無かった。平和な時代だったわ)

 

ステージでは赤犬の皆様がサウンドチェックをして居て、既にコッテコテのムード。

長丁場の現場では大概そうなのだが、自分のサウンドチェックが終わったら近所に取ってあるホテルに戻って仮眠など取りつつ出番直前まで体力を温存する事が多いワタクシ。

この日も始めはそのつもりだったのよ・・・ええ、始めはね。

 

しかし、知った顔が多いとそうもいかないって云うのがこの手のイベントのアレなところ。(←周りの所為にしないように)楽屋に駆けつけてくれた関西圏のお友達や久々に再会した浜崎容子嬢、初対面のタカアキ氏(赤犬)等とのお喋り、これまたご無沙汰のタブ純へのイビリ・・等に興じるうち、結局本番までにビールを6本程頂いてしまったのは不可抗力としか申せませぬ。斯くしてキノコの実演は大盛り上がりの中恙無く終了。

やはり沢山の人が目一杯楽しんでくれて居る姿が一番のエネルギーとなり、更なる爆発を呼ぶのでございますナ。改めて、実感。

 

終わってから着替えて漸く本腰を入れて飲んで居ると、泥酔して暴走中のタブ純をどうにかしてくれとマネージャーから要請があり、酒とステージの余韻ですっかり寛容になったワタクシが沖縄用に持って来たチャイナドレス(横浜中華街のセール品)をトランクから引っ張り出すと、なんと横で衣装替え中のタブ純と色違いのモロ被り!!げろげろ!!!

その後の顛末は御来場の皆様の知るところなり。ワタクシとお揃いの衣装だなんて100万年早くってよ!

 

 

と云う訳で大盛況にて「電撃的大阪」は無事終了。

来場者の記憶にも長く残る夜だったのではないかと思うわ。

主宰のトヨ君は昭和キ◎ガイと言ってもおかしくないような人物なのだが、平成元年生まれが三十路に手が届く年齢となり、その平成の行く末についても日々国民の関心が高まる今日この頃。「昭和」はぐんぐん遠くなり、忘れ去られて行く。

リアルタイムで昭和元禄を味わえなかった世代による、あくまで「ファンタジーとしての昭和」。それが今後どのように進化を遂げて行くのか個人的には興味無くもないわねえ。

 

ユニバースの支配人からもまた此処でキノコを観たいと言って頂けたし、DJで出演された横山剣サマも手放しで我々を褒めて下さったので、大変機嫌を良くしたワタクシは会場近くの「店はボロいが確実に美味しい肉を仕入れて居るタイプ」の焼肉屋に突撃し、皆で牛一頭分くらいは頂いたと記憶しております。

その後はユニバースの飲屋街をハシゴして気が付けば朝。深夜喫茶・銭ゲバのマスターにサインを頼まれてお店の何処かに書いた気がするので、訪れた方は探してみたら良いわ。

 

 

ではまた、ご機嫌よう。