2024年7月7日(日)13：30から18：10頃まで…
日比谷のTOHOシネマズにて、
月城かなと・海乃美月退団公演大千穐楽を観て参りました。
都知事選の投票を済ませて向かった日比谷は白の退団者トートバッグを下げた白いコーデの方がいっぱい。
まずはお芝居の「Eternal.Voice」
これは…正塚先生，相当ご満足では⁉️
徐々に進化する過程をつぶさに観てきたことを除いても、
⭐️難病の娘を思う父うーちゃん(英かおと)の必死の売り込みと、最後に「娘さん…上手くいくといいな」の月城ユリウスの思いやりのこもったさりげなく気遣うニュアンス(ぶっきらぼう→からの進化)
⭐️風間ダシエルの「何でも出来ちまう」に拘るちなつ(鳳月杏)ヴィクターと秘密局局長ザンダー夢奈さんの掛け合いのテンポの良さ
⭐️フォザリンゲイ城址を訪ねた翌朝のホテルの「ティーはいかがですか？」の退団者まのあ澪キルスティンの圧とタジタジとなる月城さん
そして、あと8回？から始まった千秋楽へのカウントダウン会話、「キルスティンさんの笑顔が1番です」「フィンレイさん(七城雅)の笑顔が1番です」と、最後は微笑ましく
⭐️オーイエス🎵と弟マクシマス(彩海せら)の呪文を唱え始める彩みちるエゼキエルちゃん
いつも以上にリミッター外れた尊大で高圧的な姉だけど、今日は冷静な弟くんの指摘にごめんよ
ジェスチャー入りました
映画館の大スクリーンで見る月城さんの美貌とちょっとまつ毛を伏せたり目の表情の変化で繊細に魅せる演技の妙たるや…
小津安二郎監督を始めとする日本映画の黄金期なら映画女優に転身されて大成功を治るのではとの予感。いや、是非…(祈)
ショーも素晴らしかったですね。
真ん中に立つだけで光を放つれいこさん
ロケット風間劇場のエネルギー
大劇場の初舞台生が4分のIに減った分、風間さんの歌とダンスで繋ぐ場面が長くなり…いや、「ザ・ロケッ〜ト‼️」まで、全力でロケットメンバーと視線を絡ませ、客席にエネルギーを惜しみなく届けるこの人を見ていると決して嫌いになれないなと改めて。「BLUFF」ブリリアもバウも見に行きますよー
一徳先生名物銀橋‼️
トップコンビと番手スターのみならず、退団者も渡り、歌姫麗千里ちゃんは最後の爪痕を残す
うーちゃんが白河りり、羽音みか、きよら羽龍と月組有数の歌姫を従えて、え？うーちゃん退団の餞別じゃないよね
と慌てさせ、
と慌てさせ、その本舞台では同期の彩みちるちゃんが男役を引き連れセンターで踊っていて
同期で音校時代佳城さんかひとこちゃん(花組トップスター永久輝せあ)としか演技の授業で組まない伝説「佳城の女」うみちゃんとヤスくん(佳城葵)との銀橋。(ハケ際にヤスくんが手を差し出しうみちゃんがその日最高の笑顔で応えるのまでがセット
)
)アバンギャルドの場面、今回が最後の顔が良い名ダンサー彩音くんを見納めるつもりが、若手の涼宮蘭奈くんの色気と一輝翔くんのキラキラ🤩に惑わされ，途中から入るうーちゃんにも目移りする幸せ
終盤の「荒城の月」束帯姿で舞う月城さんの麗しさ
背景の月が，だんだん満ちてくる様、麗千里ちゃんのケレン味のある美声、月城さんに烏帽子を装着し階段にかかる裾を整える(何と月の影が映り込む芸の細かさ
)下級生の手際の良さ
)下級生の手際の良さと瞬間振り返る月城さんの儚さ
W2番手娘役として対等な立場で華を添えてきたじゅりちゃん(天紫珠李)と彩みちるちゃんのコケティッシュなMoonlightSerenadeの切なさと、背後の大階段に降りてくる黒燕尾男役の端正なフォーメーションとの対比の妙
からの黒燕尾の月城さんの端正な中に力強さのあるポージングの美しさ
MyBestFriendで退団者からのトップコンビに…
皆お揃いの白い花のコサージュで、いつもは紺色ベースのリボン飾りのうみちゃんのヘアアクセサリーが皆とお揃いのコサージュアレンジになっているのも胸アツ
今までのデュエダン要素を散りばめた二人の仲良さげな幸せそうなデュエットダンスに落涙
からのパレードはあっという間で、みとさんのご挨拶からすぐに「ギャツピー」の日々の誓い，から始まるサヨナラショーへ。
れいこさんの芝居歌の凄さたるや…
基本燕尾であるにも関わらず、
ラッチマンも，江戸の火消しも降臨
ブラックジャックのテーマ曲は本当に月城さんなピッタリだなあとしみじみしている間にうみちゃんを連れてれいこさんは行ってしまった…
さよならショーは、やはり、月城さんの芝居歌は絶品だなとしみじみ。
芸能の道に進んで頂きたいのは山々ですが、もし、他の人生を選択されたとしても、年に一度は宝塚ソング、ジャズ、シャンソンの夕べ、みたいなリサイタルを演っていただけないものか…と真剣に思っておりました
最後のご挨拶は簡潔で。
人の幸せを自分の幸せよりも優先する、そんな難しいことを、わたしは演じてきた役から学びました，から始まり。
清く，正しく、美しく、そして朗らかに、を
この人以上に体現出来た人はいるのかな？
宝塚に厳しい目が突き刺さったこの時期に、月城さんの月組という紛うことなきサンクチュアリ、ホワイト企業が存在したことで、どんなに救われていたことだろうと思わずにはいられない
不器用な二人、と、最後まで自分一人が賞賛を浴びることを良しとせず、うみれいこというトップコンビとして最後までいらしたの、月城さんの優しさと人としての矜持だと感じ入りました
次期トップコンビを呼んで、二人に振るのではなく、控えめに、でも、熱心に、わたしも客席からたくさん見ますから、の今のお客様に変わらぬご愛顧をと告げるのもホント思慮深く温かい
こんなに努力する人を知らない、と紹介されたじゅりちゃん、嬉しかっただろうな…
昨日は🌑新月でしたから、今日からもう、新しい月組は始まっているんですね、とニコニコ顔で☺️二人を交互に観るれいこさん、ちなつさんをご紹介するなんておこがましくて…と控えながらもしっかりとバトンを渡されるのも本当にれいこさん、らしくて…
サラリと、でも、親しみ深い人間性と組子を温かく包み込む求心力を見せつけて、麗人は笑顔でたくさんの役を生きられて楽しかった、と花園を去って行きました
これからの彼女の人生に幸いあれ
16年の彼女の宝塚人生のうち、わたくしが出会ってからは12年間本当にありがとう。そしてさようなら。
でも、また会う日まで、があまり長くなければ嬉しいのですが…
