2024年5月23日(木)13:30公演、

花組トップスター退団公演「アルカンシェル」〜パリに架かる虹〜

my楽,見納めて参りました泣くうさぎ


my初日は大劇場の2月22日(木)のマチソワ。

忘れもしないマチネの友会SS1列目はもう涙涙で折角の視界がぼやけること…泣くうさぎ泣くうさぎ


東京ではありがたいことに4月23日ソワレと5月4日、8日、23日と3回観ることが出来ました。


大劇場初日辺りは厳し目の評も見かけましたが、

トップコンビにも次期トップコンビにも相応しい役どころが与えられ、コロナ禍で何度も舞台が止まるという苦難のトップ在籍期間を乗り越えてきた柚香光率いる🌸花組に相応しい作品だったと思います。


4年に渡るパリのナチスドイツ🇩🇪占領下のレジスタンスと劇場の灯を絶やさないため奮闘する看板歌手とトップダンサーに生まれる恋❤️というお話で、ネバセイみたいでその劣化版?みたいな評も見かけましたが、わたくしは、コロナに泣かされながらも 観客と組子と相手役への愛を降り注いたゆずカレーちゃんのサヨナラ公演として、本当によく出来ているなと思いました花


劇場が主な舞台なので、

まず最初のシルクハット🎩の男役がずらりと画面を埋め尽くす配置の場面で、その絵面の神々しさとトップハット思い出しで最初の落涙お願い

ゆずカレーちゃんが改変したピエロの嘆きからのモダンダンス、

ゆずカレーちゃん振付設定のドナウのワルツとジャズアレンジバージョン、ラテンなどなどステージダンスシーンが多く、フィナーレショーにも、ダンサー(だけではないけど)トップ退団に付き物のデュエットダンスからのソロダンスもあり、稀代の体幹と抜け感センスを持つダンサー柚香光のサヨナラ作品として充分だなと感じました。


2番手のひとこちゃん(永久輝せあ)も、ドイツ軍人ながらエンタメ愛の強い柔軟な人柄でパリの劇場メンバーと恋も❤️友情も育む良いお役。

次期トップ娘役星空美咲ちゃんとの可愛い😍場面もたくさんあって次のトップコンビにも期待を持たせますラブ

ちなみに、ひとこフリッツがバリから左遷で前線に赴く時の美咲アネットの「ひばりはバリで歌いながら待っているわ❗️」には毎回泣かされました泣くうさぎ


3番手聖乃あすかちゃんはストーリーテラー。

現代の青年設定で滑舌も良く声も耳に心地よい。

最初から最後までブルゾンにジーンズの地味で盛れないお衣装なのがちょっと勿体無い💦

一樹千尋さん、その子の子役で聖乃さんの同じ名前の祖父設定のイブ湖春ひめ花ちゃん(とても小柄で愛くるしい少年役)が芝居上手くてビックリ。

宝塚1の子役認定をしていた元宙組の遥羽ららちゃんに並ぶ名子役誕生❗️ですね^_^


今回で退団のホッティこと帆純まひろくん、やっぱり綺麗だなあと見惚れていたのですが、劇中のセリフで、「オレは田舎娘がうっとりと見られるこ嫌いじゃないぜ」というのがあり、ギャフン(死語^_^)となりました爆笑わたくし、田舎娘だったのね…


ギャフンと言えば、まどかちゃんがゆずカレーちゃんに何故アルカンシェルに入ったかを語る場面。

声楽を学んでいたとき、偶然アルカンシェル劇場前で余ったチケットを田舎から来た娘さんに譲ってもらって天井桟敷で観劇したら、その娘が号泣していて。

こういう純朴な人々に感動を届けたくて志したと語るのですがおねがい

この作品見ながらコンタクトが曇るほど,ハラハラ泣いてるわたくし=純朴な観客⁉️と、ちょっと愉快な気持ちになりましたニコニコ


星風まどかちゃんは大輪の花にしてレビューの女王キラキラ

オペレッタ「こうもり」のアデーレのアリア(ここ柚香光ちゃんのピアノ生演奏というオプションが嬉しいラブラブ)や「メリー・ウィドウ」のヴィリアの歌など歌唱力を見せつける場面も多く、ゆずカレーちゃんと愛を育む場面では、「あなたの手も熱いわ」「パリの勇者」「バリを救う手ね」とかそんなこと言われたら好きになるしか❣️という必殺ワードを繰り出す最強のイイ女ピンクハート


そんなまどかちゃんに横恋慕するのがあかさん(綺城ひか理)とまゆぽん(輝月ゆうま),

あかさんは道を踏み外すが…という性格俳優ならやり甲斐を感じそうなお役。

まゆぽんは体格からも声量からも圧が強くて素晴らしい存在感キラキラ一場面しっかりと担当出来る専科生ならではのお仕事で各組公演引っ張りだこなのも納得音符


お気に入りダンサーの侑希大弥くんは美脚のダンサー凛乃しづかちゃんと共に振付家となった柚香光ちゃんの片腕ポジ。

最初のショー場面でスター選抜ではない下級生ばかりの8シャルマンに組み込まれていたのは驚きましたが、これは大弥くんのダルマ姿を見せてもらえるサービスシーンということでウインク

ダンスシーンでは常にゆずカレーちゃんの近くにいて華を添えてくれていてお芝居もナチスに劇場メンバーが連行される1幕ラストや2幕(そういえば、一度東京10列目上手席だった時に大弥くんに撃たれましたびっくりドキドキ)レジスタンス場面では涙を流しての熱演で飛び出すハート

2.3番手以下のピックアップメンバーは今、

ホッティ、一乃瀬航季くん、希波らいとくん、だいやくんの順で実は辞めないで欲しい、これからも長く活躍されるお姿を観たい…と願っております飛び出すハート柚香光ちゃん、ひとこちゃんの次にお気に入りで花組観る時のお楽しみスターさんなので何卒…おねがい


星空美咲ちゃんは堂々とした大人の女性のまどかちゃんと対照的にキュートで初々しい、でもしっかりと存在感ある的確な役作り。敵国のひとこちゃんを堂々と愛する強さが清々しかったですし、濃いピンクのお衣装がとってもお似合い照れ


紫門ゆりやさん、冒頭に出てきてすぐ亡命を決めるユダヤ人演出家とレジスタンスリーダーの2役。どちらもロイヤル封印で演技派に徹していました。

ベテランの少ない花組には貴重な存在になりそうです。


今回退団の94期首席の舞月なぎさくん、冒頭亡命を決めるユダヤ人ダンサーで、終盤再会するところでちょっとした見せ場があり、そこで捌ける時に拍手👏が入るの花組ファンも小池先生も温かいなとホッコリラブ


正直、不評の理由がよくわからない…

薄井先生のお衣装も大人っぽくて綺麗でしたし、勝柴先生の照明も素晴らしかったですし。

久々に登場の松井るみ先生のセットも良かったです^_^


多分、レジスタンスという背景からネバセイ的なものを期待して、ネバセイのような圧巻の楽曲や壮観なコーラスがなかったから物足りない、のかもしれませんね。

ゆずカレーちゃんによるあの独特の温かなハスキー歌唱は一つの完成形となったのだなと思える今作。彼女のお歌は良い感じに挿入されていますし、主要人物にはもれなくソロ歌があり、レベルも揃っていて不満はありませんラブ


途中柚香光ちゃんマルセルの部屋で用意されているまどかちゃんのコミカルなアドリブ部分が毎回のお楽しみラブラブコーヒーを淹れるマルセルがカップの大小、砂糖の量をきいてくるのと、握手して熱い❗️とボケるまどかちゃんの演技が微妙に毎回違うのが楽しいですし、その後のドキドキ💓な2人が愛に目覚める流れまでのプレリュードとしても緊張と緩和の繰り返しでオケの自然な合わせ方にも感動します音譜


スターさんによってはトップスターの激務の中で疲弊されてお痩せになって、退団公演の数作前が美のピークだったなぁと,振り返させられることも少なくないのですが、ゆずカレーちゃんは今が最高の男役の姿なのではないかしら…

初回1列目観劇の時、目の前の銀橋にヒラリと飛んで来られポーズを決めた姿の美しさは忘れられない心の宝物ですキラキラ


フィナーレ、

白いお衣装でマントを翻しながらのひとこちゃん歌唱指導からの

早いテンポで緻密な構成の華やかなロケットラブラブ

から、濃いピンクの🩷フリルたっぷりのお衣装の柚香光ちゃんが花のようなピンクドレスの娘役さんを次々と愛でて…

こういう娘役さんに向ける眼差しの優しさがもうキュン❗️なわけですよ…

からの黒赤金の男役群舞が大階段を降りてきて柚香光ちゃんもピンクのコートを取って黒赤金のギラギラお衣装にチェンジラブラブ

男役さんが更にゴールドのシャツイチとなる男役群舞から、デュエットダンスのためにゆずカレーちゃんが捌けて、ひとこちゃんセンターになったとき、ああ、これが次の日花組の布陣が…と。

組み替えが無ければ、ですが。

ひとこちゃんも素敵なスターさんですが、柚香さんが圧倒的に華やかタイプなので、やはりちょっと寂しく感じてしまいました😢


からの夢のようなブルーのグラデーションのお衣装のれいまどデュエダンおねがいブルーハート

二人ともがダンサーなのでリフトが綺麗なことキラキラ

フィギュアスケートの回転のようにまどかちゃんが真っ直ぐ上げた腕と綺麗に回す指先まで完璧で、また高速で回転する柚香光ちゃんのそっとまどかちゃんを降ろす仕草と表情の優しさ…

もう、夢のようですね‼️

二人に大きな拍手が降り注ぎ、まどかちゃん捌けての柚香光ちゃんのソロダンス。

自在な表現と確かな軸、そして別れを惜しむように床を撫でる手…

最後のパレード、🌈虹のシャンシャンとお衣装、最初は驚きましたが、お稽古中にも大劇場初日にも見たという虹色に彩られた素敵なステージを魅せてくれたスター柚香光、そして星風まどかに相応しいラストステージだなと。


後少しですが、最後まで花組皆で無事に駆け抜けて欲しいと願っています花