麗人、95期の「彫刻のようなご近所」
月組トップスター月城かなとが、
2024年5月12日に、大劇場に別れを告げました。
映画館の,ライブビューイングで観て参りました。
「シャルウィダンス」から見守り続け、
出来るなら宝塚の名作を全て再演してから退団して欲しいと願ったトップ就任時から、大劇場5作でサラリと次に繋げる判断もまたこの人らしいなと。
サヨナラショーでは若きギャツビー(璢皇りあくんかな?)の誓いの言葉に続いての「グレート・ギャツビー」から「朝日の昇る前に」を月城さんソロ。
宝塚大劇場でトップコンビお披露目をした「今夜、ロマンス劇場で」はうみちゃん(海乃美月)とのデュエット。月組生全員での「Rain」
最後の最後はデュエットからのキスシーンで、青いライトに照らされた2人のシルエットで終わるという余韻を残す斬新な終わり方で…
添い遂げ退団の、娘役にとって理想の形を見たというか、今まで報われぬ愛を重く抱えてきた主人公を多く演じた月城さんが、最後で彼らを成仏させたと見るか。
ショーが終わってもまだ夢の中のような気分でいると退団者のご挨拶に。
麗千里ちゃんの同期からのお花渡しが月から星に異動して大活躍のありちゃん(暁千星)。
これはもしやと思ったら、やはり、
れいこさんの同期から、は星組トップスター礼真琴さん
月組リスペクト🌕で、黄色のサテンシャツに黒スーツのことちゃん
結構長く月城さんにお話しして、ことちゃんを見やる月城さんの瞳に涙が見えたような。
れいこさん(月城)ご挨拶、
1回目 お母様の後ろに隠れているようなお子であったというエピソードから始まり、清く正しく美しく、そして朗らかに、と。
ちょっとかみそうになった時も、笑顔ですみません、と挟むだけで却って周囲の緊張感が溶けて和やかになる…
しまった、とか眉を顰めるとかではなく、笑顔ですみません、で続ける技…れいこさんからは学びしかない
2回目は初舞台生の今後のスケジュールのご紹介で、初舞台生に拍手を!と客席に促すれいこさん。
お辞儀する後列の初舞台生の姿を見せるために屈む前列の組子たちの姿がcute
3回目は退団者7名で。
れいこさんに促されて1人ずつ今の幸せと感謝を述べる6人
そして…退団者が最後まで元気で舞台を務められたことへの感謝を述べるれいこさん
4回目おひとりれいこさん
1人では,何も出来ない。
組子がいてこそ伝えたい言葉が溢れる、と。
宝塚という場所,そしてお客様への感謝
もう〜どこに出しても恥ずかしくないトップさんで立派すぎるリーダー。
宝塚のイメージアップにどれだけ貢献してくれているのだろう。
プレお披露目の川霧の橋に寄せて、月組をこの長屋みたいな組にしたいと思った、とノーブルの極みみたいな容姿でおっしゃるの、本当に月組の結束力は月城さん政権下でどれだけ高まったか✨
笑顔が神々しい…
そして緞帳前。
れいこさんが、海乃と私,的なコンビとしての挨拶を決めて、
最後のお辞儀前に引っ込みそうになったうみちゃんをちょいちょいと指で呼び戻して、2人揃ってお辞儀して笑顔で去る…
微笑ましいコンビ添い遂げ退団のラストシーン数あれど、ここまで娘役さんにリスペクト向けて尊重してくれた温かいトップさん(所謂ラブラブ💓ではなく)いたかしら。
黒燕尾に横抱きの紅薔薇の花束がお似合いで、
退団するスターというより、月組をまとめ上げてきたリーダーの退任式、ともとれる約1時間半のコンパクトなサヨナラショーからの立派で温かいご挨拶でした
実は大劇場で2回遠征しているので本編についても語りたいところですが、記事を改めて。
みとさん(梨花ますみ組長)が、東京公演での凛城きらさんの復帰を匂わせていらしたので、大劇場での代役配役は東京では当初の予定通りに戻るかも。
東京版を観る前に,今の大劇場バージョンの感想を残しておきたいと思います