2024年4月7日(日)16:30
江東区文化センターホールにて。
元宙組の伶美うららちゃんご出演のアガサ・クリスティ原作のミステリー「そして誰もいなくなった」を観て参りました。
山本陽子さん主演のはずがご逝去されて夏樹陽子さん主演に変更。ストプレです。
孤島の別荘に招待された7人と執事夫婦と秘書。
しかしオーナー夫妻は到着せず、嵐の孤島に取り残された10人は裁かれなかった殺人犯。童謡の歌詞通り、裁きに合うかの如く1人ずつ命を落としていく…。残されたメンバーの協力して事態を解決しようとする理性と互いへの疑心暗鬼…
良くできた密室ドラマをベテラン俳優の演技力で魅せるノンストップの2時間20分。
会場ロビーには夏樹さんへのお花が溢れていたので、さほど期待していなかったのですが、実質ヒロインはうららちゃん
秘書役とあって地味なグレーのワンピース着たきりでしたが、スラリとしたスタイルの良さ、知的で芯の強い常識ある若い女性というキャラクターを見事に演じていて,惚れ惚れしました
夏樹さんとの舌鋒鋭い丁々発止の言い合い場面もしっかりと存在感を出していて、百戦錬磨の舞台俳優が千秋楽のお疲れか、ところどころで長台詞を噛んだりするところ、しっかりと届く声と安定した演技で、変わらぬ美しさと向上した演技力に
うららちゃん…となっておりました
夏樹さんは81歳の故山本陽子さんの代役で入られて71歳とのことですが、お綺麗でマダムらしい迫力もあり、適役でいらっしゃいました
年齢をいうのは野暮ですが、
男性陣の中で1番の若造、20代設定のうららちゃんの相手役ポジが58歳の野村宏伸さんで、全体にいぶし銀感漂う配役。
うららちゃん、ヘアスタイルもしっかり時代背景に合わせていて姿勢も身ごなしも美しく、帰りのロビーで、あの人元宝塚?そんな感じよね,声通るし細いし、
などとの声が聞こえてきてホクホクしていたわたくしでした
在団中から抜きん出た品ある美しさと,作品ごとに磨かれていく演技で注目していた娘役さんでしたが、変わらぬ美しさでこうして正統派の舞台で主要なお役をしっかり演じているお姿に胸が熱くなりました
これからも、興味ある作品にご出演時には観ていきたい女優さんです