2024年1月29日に初日を迎え、2月25日に千秋楽を迎える予定の「HiGH&LOW THE戦国」
新宿は歌舞伎町のシアターミラノ座にて。
宝塚から専科の水美舞斗、瀬央ゆりあの特出に興味を惹かれ、
2月6日と16日のソワレを観劇して参りました。
初めてのLDHチケットシステムでの抽選にも関わらず、友人が当ててくれたのは3階2列目、わたくしは1階6列目通路席。
しかしながら、3階席からの視界は良く、1階は客席へ走り抜けたり通路から舞台上に呼びかけたりの客席をフル活用した演出により、没入感半端なく…
共に世界観を堪能出来た席でした
ハイローと言えば、まあ、ヅカのハイローしか知識はないのですが💦5つのチームが拳で覇権を争うが悪の枢軸の仕業と分かって逆に手を結び停戦に持ち込む…と言うストーリー。
今回はその中の三つの国が悪のヴィラン(わかりやすい命名)に唆されて敵対するが、それぞれの主人が特別な絆を持つ従者によって覚醒することで力を得、大団円に持ち込む,と言うのが流れ。
見どころはこの3国3様のその主従関係。
🔳諏和の国 イメージカラーベージュ白
砂漠。内乱で荒れた国土を砂金で復興を期す。
長は黄斬(片寄涼太)。先々を読む部下の信頼厚いリーダーだが、腹心の吏希丸(瀬央ゆりあ)は彼の極端な平和主義に不満を抱えている。
最後は自ら裏切りを演じて自己犠牲の上に黄斬の覚醒を促す役所のせおっち(瀬央)がどこか憎めない良い人キャラが多かった宝塚でのイメージを覆すミステリアスでつかみどころのないクールな役を好演。宝塚メイクとは異なるリアルイケメン男子なヘアメイクも含めて新しい扉が開かれた感じ
🔳尊武の国 イメージカラー赤
刀鍛冶の火を操る国、の印象が「ニーベルングの指環」を思わせる。
主君影森(冨田昌則)の死によりストッパーを失った荒くれ者玄武(RIKU)
ヴィランの企みに乗り,諏和国に宣戦布告するも白銀(浦川翔平)の説得により独りよがりに気づき一段階ステージを登る。
🔳乃伎の国 イメージカラー青
静謐なる水の国。若くして領主となった湧水(水美舞斗)は一転して濁流になりかねない国の統治に鬼面の陰で疲弊していた。そんな彼に恋情を抱くのは戦災孤児にして腹心の弦流(藤原樹),
男と男の恋は実らぬ戦乱の世に屈託を抱く彼はヴィランに利用され、湧水にピンチを招く。
しかしながら、お前にとどめを刺すのはわたしだ!とバックハグからのキスで力を与えられた弦流の活躍により、援軍が間に合い、弦流は湧水様(様付けしたくなるキャラです)の腕の中で息絶える。「いつか男と男が見つめ合える未来が」との湧水様の言葉を耳にしながら…
いやいや、驚きました‼️
まさかのLDH作品にぶちこまれる宝塚でもなかなか見られないBL耽美がしかも宝塚✖️LDHの異種混交チームで爆誕するとは❣️
でも、藤原樹くん、男役だよと言われてもそうなのかな?と思える美形で、マイティとの並びに違和感なく
一方の水美さん、宝塚きっての運動能力をフルに活かして密度高くスピード感漲る殺陣にもすんなりと参加。有村先生(いつもありがとうございます)のブルーグラデの和装も麗しく、魅惑の鼻筋に高貴さを漂わせて…LDH演出のTEAM GENESISさん、マイティの魅力を全開に出来るお役をありがとうございました
悪の枢軸もさることながら、龍の剣の封印を表す女性4名のダンサーズ、星組「violetpia」でことちゃんこと礼真琴さん演じる蛇もかくやと思われるほどのコンテンポラリーダンスの名手で、カーテンコールで思わず大きな拍手👏を送ってしまいました
カーテンコールと言えば、片寄さんがせおっちに振り、瀬央さんによる「本日のキャスト紹介」コーナーが展開されるの、本当に瀬央さんがこのカンパニーでも愛されキャラを発揮していることがよくわかり…
宝塚のお二人が、最後の最後までカーテンと一緒に腰を曲げてニコニコ顔😃でお手振りしてくださるのまで全て含めて、あゝ、専科生の外部出演、大成功だったと満足しかない公演でした。
迫力のアクロバティックダンスと殺陣、
突如始まるマイク持ちのテーマソング歌唱ショーなど、実際観ると、本当にショーアップされたLDHさんの舞台の宝塚との親和性よ
是非またLDHさんには演出で宝塚にお力添えいただきたいし、タカラジェンヌの外部出演も続けて頂ければ良いなと
ちなみに公演まだご覧になっていない方、
2月25日U-NEXTでLive配信があるそうですよ是非!