最近の医療は日進月歩の進歩を遂げ、医療従事者の私でさえ戸惑う状態です。まして素人の皆様はどのように対応すべきか迷われることが多いのではないでしょうか。そこで忠告ですが先ず自分が罹った疾患を素人なりに充分知ることです。疾病を知れば対処方法が素人なりに少しは見当がつくはずです。自分で病気とその対処方法を掴み治療法の希望を施術者にしっかりと告げることです。昔は医者に患者が治療法など述べることは禁忌でしたが、現在では多くの医者が耳を傾けてくれます。専門家に素人が意見を述べるのですから、それには注意が必要です。医者は一見馬鹿なようでも、長年、人体とその異常について勉強していますから知識は素人とは格段の差があります。そこをしっかりとわきまえた上であとは皆さん個人個人の人柄で、専門家の自尊心を傷つけないようにやってください。

次に医療知識の獲得方法ですが一番いいのは何と言っても医者です。自分が信頼できる経験豊かなジェネラルドクターがいいと思います。その様な家庭医を持つことです。どんな事でも相談できる、一段高い見地から親身になって相談に乗ってくれる人が理想です。本や人ずてはある見解で述べていますから、それだけを鵜呑みに信じるのは危険です。病気や治療法は見方が種々多彩で、方向が違えば逆のように取れることがあります。医者は専門家ですから其のことを理解し、ああ、こう言う立場での意見だからこの表現になったんだと判断がせきます。素人にはそれが無理だと思われます。何人かの医者に意見を聞き、その中から自分なりに納得した治療法を選ばれるのが良いでしょう。しかし、口で言うのは易しいですが実際やるのは相当難しと考えます。日本の医者は診療に追われ医療相談をやれる程暇がありませんから。国立がんセンターには医療相談外来がありますが、その他の病院ではどうでしょうか。

結論として勇気をだし自分で納得した医療を受けるよう、きちんと希望を述べることを勧めます。